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ガートナーは2022年のPC業界が9.5%減少すると予測

市場調査・分析会社ガートナーは、2022年のPC業界の運命について悲観的な予測を発表しました。レポートの見出しは、年末までに世界のPC出荷台数が9.5%減少するとの見通しです。3週間前にIDCが発表した悲観的な予測と同様に、ガートナーはインフレ、戦争、サプライチェーンの混乱をPC​​業界の不振の原因として挙げています。

ガートナーは、PC出荷予測を市場セグメント別、地域別に分類することで、いくつかの洞察を提供しています。例えば、ガートナーのシニアディレクターアナリストであるランジット・アトワル氏は、「コンシューマー向けPC需要は2022年に13.1%減少するペースで推移しており、前年比7.2%の減少が見込まれるビジネス向けPC需要よりもはるかに速いペースで落ち込むだろう」と述べています。

このレポートでは、欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)では、2022年までに消費者向けPC需要が記録的な落ち込みを見せることも明らかになっています。ロシアとウクライナに近いEMEAでは、消費者信頼感が特に大きく打撃を受けており、これが現地通貨での評価にも反映され、PCなどの輸入品が高価になっていることも明らかになっています。

ガートナーの2022年予測

(画像提供:ガートナー)

来年はどうですか?

ガートナーのレポートは、月初に発表されたIDCの分析よりも全体的にやや悲観的な内容となっています。IDCのレポートで特に肯定的だったのは、2023年にはPC業界の成長が回復すると予測している点です。さらに、特定の新技術がより普及し、手頃な価格になることで、アップグレードが促進されると説明しています。具体的なアップグレード要因としては、高解像度モニター、より高速なリフレッシュレート、そしてマイクロLED、QD、OLEDといった広色域技術などが挙げられています。残念ながら、ガートナーは本日のブログ投稿で2023年について言及していませんでした。

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マーク・タイソンはトムズ・ハードウェアのニュース編集者です。ビジネスや半導体設計から、理性の限界に迫る製品まで、PCテクノロジーのあらゆる分野を網羅的にカバーすることに情熱を注いでいます。