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Raspberry PiはIMUを使って3D空間の動きを追跡する

Raspberry Piは、数千ものモジュールやセンサーとの互換性により、様々なものの追跡に使用されています。多くのプロジェクトが温度や湿度といった単純なデータストリームの監視に頼っているのに対し、RedditではMaxJTihomirovとして知られるこのプロジェクトは、より複雑な計測を行っています。MaxJTihomirovは、IMUモジュールを用いてRaspberry Pi 4で3D空間における物理的な動きをデジタル的に追跡しています。

MaxJTihomirov氏によると、このプロジェクトはまだテスト段階にあり、ソースコードはまだ公開されていないとのことです。しかしながら、MaxJTihomirov氏が公開した動作デモでは、3D空間内にデジタルでトレースされた線が表示されており、プロジェクトは重要な開発段階に達しています。3Dの動きの追跡は、バーチャルリアリティ、コントローラー入力デバイス、ドローンなど、様々なアプリケーションに応用できる可能性があります。

ラズベリーパイ

Raspberry Pi (画像提供:MaxJTihomirov)

プロジェクトの精度についてさらに質問すると、MaxJTihomirovov氏は、結果は主にIMUモジュールの品質と周波数干渉に依存すると説明しました。フィルターはIMUデータを改善できます。MaxJTihomirovov氏は、カルマンフィルター、マホニーフィルター、マッドウィックフィルターを用いて現在の構成をテストしています。

ソースコードはまだ公開されていませんが、プロジェクトの進捗に合わせて詳細を公開する予定です。ライブラリはメーカーによって異なるため、具体的な手順は使用するIMUモジュールによって異なります。このプロジェクトでは、MaxJTihomirov氏はMP-9250モジュールを使用しています。これは、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計を備えた9軸IMUです。他のIMUでも同様に動作しますが、利用できるセンサーデータが多いほど、3Dトラッキングの精度が向上します。

この Raspberry Pi プロジェクトを詳しく見るには、Reddit で共有された元のスレッドにアクセスしてください。また、今後の更新については MaxJTihomirov をフォローしてください。

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アッシュ・ヒルは、Tom's Hardwareの寄稿ライターです。趣味の電子工作、3Dプリント、PCの分野で豊富な経験を有しています。彼女は今月のRaspberry PiプロジェクトやRaspberry Piに関する日々のレポートの大部分を担当し、あらゆるテクノロジー製品のお得なクーポンやセール情報も探しています。