
Geekbenchに、Intelの次期モバイル向けCore Ultra 9 285Hの性能を示す新たなベンチマークが登場しました。初期スコアでは、シングルコア性能においてLunar Lakeにわずかに及ばない結果となりました。Meteor Lakeと比べると、ほぼ同じ消費電力で19%の差をつけており、期待が持てる結果となっています。
Intelの新しいCoreの命名規則には、いくつか奇妙なニュアンスがあります。簡単に言うと、「Ultra」の名称が付いていないCPUはすべてRaptor Lake / Alder Lakeシリコンを搭載しています。したがって、Core Ultra 9 285HはArrow Lake-Hファミリーに属し、TDPは45Wになるはずです。
Core Ultra 9 285Hは、シングルコアとマルチコアのカテゴリーでそれぞれ2,665ポイントと15,330ポイントを獲得しました。誤解しないでください。このパフォーマンスは前世代のCore Ultra 9 185Hよりも約19%高速で、許容範囲内ですが、Lunar LakeのCore Ultra 9 288V(30W)には及びません。さらに残念なのは、Core Ultra 9 288Vがわずか5.1GHzでより高いスコアを出しているのに対し、285Hは5.4GHzを超えていることです。このベンチマークには明らかに何か問題があるようです。
動作環境と温度が不明なため、現時点では判断できません。一例として、リークされた65W Core Ultra 9 285 non-Kは3,247ポイント(シングルコア)を記録し、285Hよりも21%高速化しました。したがって、これはエンジニアリングサンプルか、テスト条件が悪かったことが原因である可能性が高いです。
とはいえ、このCPUは来年のゲーミングノートPCにRTX 40、あるいはRTX 50のノートPC向けGPUと組み合わせられると予想されます。当初の期待外れはさておき、Arrow Lakeは低消費電力でもかなり良好なスケーリング性能を発揮するため、改善の余地は十分にあります。IntelはCES 2025、あるいはわずか2ヶ月後にCore Ultra 200H/HX/Sの非K CPUを発表すると噂されています。
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ハッサム・ナシルは、長年の技術編集者兼ライターとしての経験を持つ、熱狂的なハードウェア愛好家です。CPUの詳細な比較やハードウェア全般のニュースを専門としています。仕事以外の時間は、常に進化を続けるカスタム水冷式ゲーミングマシンのためにチューブを曲げたり、趣味で最新のCPUやGPUのベンチマークテストを行ったりしています。