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Google翻訳、Skypeのようにライブ音声翻訳に対応

わずか1ヶ月前、マイクロソフトは英語からスペイン語へ、そしてスペイン語から英語へリアルタイム翻訳できるツール「Skype Translator」を発表しました。そして今、既に数十言語のテキスト翻訳が可能なGoogle翻訳が、同様のアップグレードを受けようとしています。別の言語を話す人と会話を始め、すべてを自動的に翻訳してくれるツールを使えるようになると、それは真に言語の壁を打ち破る第一歩と言えるでしょう。

ある言語から別の言語への完璧な翻訳は、コンピュータ科学者が何十年もかけて解決に取り組んできた課題であり、Googleが今後数年で、たとえ一つの言語ペアであっても完璧な翻訳を実現する可能性は低いでしょう。しかし、外国人との会話がはるかに容易になるため、大幅な改善は歓迎すべきものです。

Googleは、音声によるリアルタイム翻訳に加え、Word Lensアプリを開発する企業を買収した際に獲得した技術も統合する予定です。Word LensはiOSとAndroidの両方に対応したアプリで、海外で目にする道路標識の内容を自動翻訳するものでした。Google翻訳にもまもなくこの技術が組み込まれる予定です。

この種の技術にはプライバシーに関する懸念もいくつかあります。一つは、音声を生体認証として利用する場合、どのような影響があるのか​​ということです。将来、音声コマンドを使ってデバイスをロックする一方で、GoogleやMicrosoftのサーバーに音声が保存されている場合、その音声パターンがハッキングされ、デバイスへのログインに利用される可能性があります。Googleは、この問題に対する解決策の一つとして、より一般的な音声を使ってユーザーの発話を翻訳する可能性があると述べています。しかし、これは、翻訳が行われる前にユーザー自身の音声をGoogleが保存するという問題には対処していません。

Googleは、新しいアップデートがいつ提供されるかについては「近日中」としか明言しておらず、この自動翻訳機能がハングアウトなどの他のGoogleアプリやサービスに導入されるかどうかも明らかにしていません。しかし、もし成功すれば、多くのGoogle製品にこの機能が搭載されるのも時間の問題かもしれません。

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