導入
このサイトの読者の皆様は、AMD Phenom IIプロセッサのオーバークロック性能の高さをご存知でしょう。CPUレビュー、パフォーマンス比較、画像付きストーリー、そして「ハウツー」ガイドを通して、Tom's Hardwareはこれらのプロセッサに秘められた可能性を明らかにし、自宅で同様の結果を得る方法を詳しく解説してきました。
今回は特に「オーバークロックロック」されたプロセッサのオーバークロックについて考察します。今回選んだのは、約100ドルの2.6GHzトリプルコアプロセッサ、AMD Phenom II X3 710です。標準性能やコア速度のポテンシャルが不足しているわけではありませんが、このようなオーバークロックロックされたプロセッサでは、オーバークロックの柔軟性がはるかに低くなります。
プロセッサがロックされるとは一体どういうことでしょうか?具体的には、CPU乗数の「ロック」、そしてこのAMDプロセッサの場合はCPU VID(電圧ID)の「ロック」を指します。実際には、どちらの値も下げることはできますが、標準のベース値以上に上げることはロックされています。
コア速度 = CPU乗数 x リファレンスクロックという式を見ると、CPU乗数を上げる余地がなくなるため、コア速度の向上はリファレンスクロックを上げることで実現する必要があることがわかります。これにより、HT(HyperTransport)リンク速度、ノースブリッジ速度、メモリ周波数も向上しますが、これらもリファレンスクロックに依存します。用語や計算式を復習したい場合は、こちらのハウツーガイドをご覧ください。
Phenom IIプロセッサを冷却するために、箱入りクーラーを脇に置き、Xigmatek HDT-S1283を使用しました。しかし、このプロセッサをBlack Editionと同等の性能まで引き上げるには、高いリファレンスクロックに対応できるマザーボードも必要でした。このマザーボードのまとめ記事で紹介されているように、この分野ではMSI 790FX-GD70が群を抜いて優れており、このCPUを空冷限界まで押し上げることができるはずです。
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この記事では、従来のBIOSオーバークロック、AMDのOverDriveユーティリティ、そして790FX-GD70の便利なOC Dialなど、ロックされたプロセッサをオーバークロックするいくつかの方法を紹介します。これら3つの方法を順に解説し、それぞれの使用感と結果を比較します。最後に、CPU、ノースブリッジ(NB)、メモリのオーバークロックによって得られるパフォーマンスについて簡単に説明します。
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