
「テープストレージは終焉を迎えた」というのは、現実には起こっていない予言の一つです。低速ながらもコスト効率が高く信頼性の高いストレージソリューションへの需要は、絶滅したドードー鳥のごとく消え去っていません。それどころか、LTO(Linear Tape-Open)プログラムグループ(HPE、 IBM 、 Quantum Corporationからなるテープ専門企業の連合体)は、出荷台数が前年同期比で5%増加したと発表しました。
大したことではないように思えるかもしれませんが、より大きな視点で見ると、この0.5%の成長は、昨年の驚異的な40%増という販売量増の上に成り立っているということです。市場が縮小、レイオフ、そして販売量の減少に直面している中で、これは勝利と言えるでしょう(多くの有名ハードウェア企業も、最新の決算報告でこの結果を公表したかったはずです)。
LTO出荷レポートは、最新技術であるLTO-9の普及が、他の技術革新と比べて急速に進んでいることも示しています。LTO-8は、価格重視の購入者にとって引き続き魅力的な製品であり、30TBの圧縮容量と最大750MB/秒のデータ転送速度は侮れません。しかし、LTO-8は、圧縮データ密度(最大45TB)と最大900MB/秒の転送速度を備えた第9世代に置き換えられました。
テープの出荷総数は減少傾向にありますが、今日のテープ1本でも、過去のテープと同じストレージ容量を提供できることを忘れてはなりません。LTO-5製品スタックで45TBの圧縮ストレージが必要な場合は、1.5TBのLTO-5テープを30本購入する必要があります。つまり、容量はテープの本数ではなく、容量で決まるのです。
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Francisco Pires 氏は、Tom's Hardware のフリーランス ニュース ライターであり、量子コンピューティングに関心を持っています。