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Intel XTUアップデートでRaptor Lakeのオーバークロック機能が追加

Intelは、Extreme Tuning Utility(通称Intel XTU)の新バージョンをリリースしました。この無料ツールのバージョン7.8.0.21には、Windows 11 22H2のサポート追加や、Raptor Lakeと呼ばれるコードネームで知られるIntelの第13世代Coreプロセッサーを含む可能性が高い「将来のプラットフォーム」向けのオーバークロック(OC)モードの追加など、興味深いリリースノートが添付されています。しかし、Intelは提供があれば提供を放棄する傾向があり、最新バージョンのXTUでは(第7世代)Kaby Lakeプラットフォームのサポートが削除されています。

Microsoftは、Windows 11バージョン22H2アップデート(コードネーム:Sun Valley 2(SV2))をまだ一般公開していません。しかし、Intelは最新のXTUでこのアップデートのサポートを追加するなど、将来を見据えています。Windows 11のリリースからまもなく1年が経ちますが、SV2は、初期段階で多くの問題を抱えていたこのOSに、歓迎すべき改良点をもたらすはずです。 

XTUリリースノート

(画像提供:Intel)

Intelから期待される次期プラットフォームは、700シリーズチップセットを搭載した第13世代Coreプロセッサ(コードネームRaptor Lake)です。これに続き、新プラットフォームのIntel Meteor LakeとArrow Lakeがリリースされる予定です。今回のXTUリリースのタイミングから判断すると、Raptor Lake(今年第4四半期発売予定)で新機能がサポートされることはほぼ確実です。コア単位のOC TVBサポートとパッケージOC TVBサポートはどちらも歓迎すべき追加機能であり、よりきめ細かな制御も重要ですが、Intelからの最大の発表は「効率的なTVBサポート」の発表です。

ETVBのサポートについては以前から噂されていましたが、Efficient(Thermal Velocity Boost)ではなくEnhanced(Enhanced)の略称だと広く予想されていました。ETVBの正確な性質については推測するしかありませんが、AMDのPBO2(Precision Boost Overdrive 2)から何らかのインスピレーションを得ているのではないかと推測しています。この新技術は、Intelが6GHzターボクロックを搭載したSKUを提供する上で重要な役割を果たす可能性もあるものの、現時点では推測の域を出ません。

インテル

(画像提供:Intel)

Intelは、Raptor Lakeは「強化されたオーバークロック機能」に加え、最大2桁のパフォーマンス向上と最大24C/32Tオプションを搭載すると主張しています。Raptor Lake CPUと700シリーズマザーボードは、今年の第4四半期に発売される予定です。

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マーク・タイソンはトムズ・ハードウェアのニュース編集者です。ビジネスや半導体設計から、理性の限界に迫る製品まで、PCテクノロジーのあらゆる分野を網羅的にカバーすることに情熱を注いでいます。