単なるグリーン製品?
強力なグラフィックカードやマルチコアプロセッサを愛用する愛好家でさえ、省エネが流行していることをますます意識するようになっています。大手ベンダーがこの市場を席巻する中、「グリーン」「省エネ」「環境に優しい」といったキャッチーなラベルを掲げる新製品がますます増えています。しかし、謳い文句にされている省電力コンポーネントの中には、実際に省電力を実現しているのはほんの一部に過ぎません。消費電力は少ないものの、その過程でパフォーマンスが劣るものもあります。つまり、同じタスクを完了するのに時間がかかるため、節約効果の一部が打ち消されてしまうのです。Western Digitalの新しいWD10EADS Green Powerドライブは、ドライブの消費電力を削減しながらパフォーマンスを向上させることを目指しており、その目標達成に非常に近づいています。
グリーンITは実際には存在しない
多くのメーカーにとって、「グリーン」は「低消費電力」と同義です。これは多くの場合妥当な想定かもしれませんが、常にそうとは限りません。低消費電力部品であっても、特定のワークロードを処理する必要がある場合、主流の部品よりも多くの電力を必要とする場合があります。効率性は最も重要ですが、それだけではグリーン部品が環境に優しい部品になるわけではありません。
実のところ、ハードウェア部品はどれも環境の観点から「グリーン」とは言えません。なぜなら、製造にはエネルギー、水、鉱物、廃棄物など、多くの天然資源が使われているからです。石油、銅、シリコンといった原材料から始め、回路基板、コントローラー、プラッターといった部品を作り上げます。そして、数本の組み立てラインを経て、ようやくドライブ本体が完成します。
新しいキャビア グリーン ドライブは変化をもたらすでしょうか?
とはいえ、少しでも役立つことは間違いありません。十分な速度と大容量を備えたストレージといえば、ハードドライブが唯一の選択肢となるため、ユーザーは低消費電力で最高のパフォーマンスを発揮する効率的な製品に重点を置くべきです。
Western Digitalの第一世代のグリーンドライブはCaviar GPと呼ばれていました。GPは「Green Power(グリーンパワー)」の略です。このシリーズはちょうど1年前に発売され、WD初のテラバイトハードドライブも含まれていました。6月には、日立とWDの省電力ドライブを比較した記事を掲載し、日立の7,200 RPMドライブが5,400 RPMのCaviar GPに勝る結果が出ました。それでは、新しいWD Green Powerドライブの実力を見てみましょう。
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