Equifaxのデータ漏洩は、まさに贈り物の連続だ。同社は、ハッキング被害が米国で当初推定された1億4,300万人ではなく1億4,550万人に及んだと発表し、その後まもなく、英国でも69万3,665人が漏洩の影響を受けたと発表した。しかし、英国の関係者全員にとって朗報もある。Equifaxは、漏洩したデータは米国で盗まれたデータほど重要ではないと述べている。
英国民にとって、今回の情報漏洩の影響を受けた人数がはるかに少ないことは朗報だろう。693,665人の消費者は、情報が盗まれたアメリカ人の1%にも満たない。(カナダはまだましで、攻撃の影響を受けたのはわずか8,000人と考えられている。)Equifaxの漏洩に関する専用サイトに掲載されている、盗まれた情報の内訳は以下の通りだ。
2014年にEquifaxアカウントに関連付けられたメールアドレスが12,086人からアクセスされました。2014年のEquifax会員情報は14,961人からアクセスされました。これにはユーザー名、パスワード、秘密の質問と答え、クレジットカード情報の一部が含まれる可能性があります。また、氏名と運転免許証番号がアクセスされた消費者は29,188人です。残りの637,430人からは、氏名と電話番号がアクセスされました。
事態はもっと悪化していた可能性もあったようだ。Equifaxによると、1520万件の記録が盗まれたが、ファイルには「重複や偽のフィールド、そしてかなりの量のテストデータセット」が含まれており、正規の顧客データも散りばめられていたという。同社は「時間と技術的に困難な分析」によって、影響を受けた人数を割り出した。また、影響を受けた消費者に郵送で通知できるよう、人々の現在の住所も把握した。
同社がセキュリティ対策にこれほどの注意を払っていれば、例えば、既知の脆弱性を修正しなかったために、驚くほど多くのアメリカ人が個人情報窃盗の恐怖に怯える羽目になったり、ソーシャルメディアチームのメンバーが偽のウェブサイトに人々を誘導して、さらに多くの情報を盗む可能性があったりする事態を招いたりするなど、事態は避けられたはずだ。しかし、少なくとも今回の侵害によってどれだけの英国消費者が被害を受けたかは、これで明らかになった。
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ナサニエル・モットは、Tom's Hardware US のフリーランスのニュースおよび特集記事ライターであり、最新ニュース、セキュリティ、テクノロジー業界の最も面白い側面などを扱っています。