
メモリメーカーのマイクロンテクノロジーは、広島に新たなDRAM工場を建設する計画です。新工場は極端紫外線リソグラフィー(EUV)装置を導入し、マイクロンの最先端メモリ製品を製造できるようになります。同社は2026年初頭に着工し、2027年までに稼働開始する予定です。
Digitimesの報道によると、マイクロンは2023年に、EUV装置を広島に導入するために最大5,000億円(32億米ドル)を投資すると発表した。当初は、2025年末までに最先端のDRAMの量産を開始する予定だった。今回の発表は、施設建設が2年遅れる可能性を示唆している。
工場が完成すれば、次世代コンピュータメモリ技術である1ガンマDRAMを生産する。また、生成AI向けの高帯域幅メモリ(HBM)も製造する。マイクロンは2025年までにHBM市場シェア25%の獲得を目指している。現在、世界のHBM生産量のそれぞれ50%と40%を占めるSKハイニックスとサムスンに後れを取っている。
マイクロンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高事業責任者(CBO)であるスミット・サダナ氏は、DRAMの世界市場規模は毎年15%の成長を遂げていると推定しています。サダナ氏は、HBMの成長率はその3倍になると予測しています。これは、HBMの売上高が毎年40%から50%増加する可能性があることを意味します。これは、マイクロンにとって大きな潜在力です。
新工場への初期投資額は6,000億円から8,000億円(38億米ドルから51億米ドル)と報じられています。経済産業省は、その費用の3分の1を負担すると報じられています。同省は、マイクロン社に対し、建設・設備投資のために最大1,920億円(12億米ドル)の補助金を交付しました。また、マイクロン社は、新工場でのHBM生産に必要な資金の半分、250億円(1億5,900万米ドル)の補助金も受領しました。
そのため、工場の稼働開始が遅れている一方で、工場への投資額は増加しています。これは、Micronが早急に生産能力の増強を必要としているためと考えられます。2024年分のHBM生産分はすでに完売しており、2025年分の生産分も顧客からの予約が100%入っています。
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ジェフ・バッツは10年以上にわたりテクノロジーニュースを取材しており、彼のIT経験はインターネット誕生以前から培われてきました。そう、彼は9600ボーが「高速」と呼ばれていた時代を今でも覚えています。特にDIYやメーカー関連の話題、そして最先端のテクノロジーに関する記事を好んで取り上げています。