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Corsair、スーパーチャージDDR5に向けて準備

多ければ多いほど良いというのは常であり、今年後半にDDR5が主流になると、まさにその通りになるようです。新しいスーパーチャージRAMモジュールは、容量、速度、帯域幅、そしてレイテンシが向上しています。しかし、Corsairのブログによると、レイテンシの向上は悪いことではないようです。Corsairは、新規格に対応したRAMラインアップの拡充に注力しています。

Corsair RAM (DDR4)

(画像提供:Corsair)

今年後半に発売予定のIntelのAlder Lakeチップと、来年発売予定のAMDのZen 4は、DDR5をサポートすると予想されていますが、DDR4とも互換性があり、マザーボードメーカーはマザーボードにどのスロットをはんだ付けするかを選択できるようになります。他の新技術と同様に、DDR5は当初は高価になる可能性がありますが、1スティックあたり最大128GBの容量と51GBps(6400MHz時、発売時に利用可能)の帯域幅を考えると、そのプレミアムに見合う価値があるかもしれません。

ベースライン速度は 4800MHz のようですが、DDR5 には DDR4 からいくつかの改良が加えられており、これによって生じる追加の CAS レイテンシの影響が軽減されるはずです。Corsair は PDF で、「DDR5 では、個々のモジュールが設計により 2 つの別個のチャネルに分割されるため、トレースが短くなり、メモリ モジュール上の個々のメモリ IC との通信時にレイテンシが短縮され、速度が向上します」と説明しています。 

これにより、CPUからの信号が特定のメモリバンクにアクセスするために全体的なパスを短くすることができるため、コマンド/アドレスミラーリングと呼ばれる機能も可能になります。一方、DDR4では、コマンド/アドレス信号はより長いチェーンですべてのメモリバンクを通過する必要がありました。DDR5の全体的な単一アクセスレイテンシは比較的変化していませんが、CASレイテンシは増加しています。最上位のDDR5キットの全体的なレイテンシは、14~15nsでクロックインする前世代のDRAMと同程度になります。 

このようなモジュールが実際にいつ入手できるかは不明ですが、Corsairは「近日」発売予定だと主張しています。ハイエンドのAlder Lakeマザーボードと同時に発売される可能性が高いため、Intelの第12世代がいつ登場するかが分かれば、より正確な情報が得られるでしょう。

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イアン・エヴェンデンは、英国を拠点とするTom's Hardware USのニュースライターです。彼はどんなテーマでも執筆しますが、特にRaspberry PiとDIYロボットに関する記事が彼の目に留まることが多いようです。