高リフレッシュレートのゲーミングモニターといえば、ここ数年は240Hzが上限でした。これは非常に高速で、120Hzや144Hzのモニターとの違いがわからないほどです。しかし、そのレベルのゲームを長くプレイしていれば、特に対戦ゲームが好きな人なら、その違いに気づくはずです。ところが、ASUSが280Hzリフレッシュレートのモニターを開発中であることが判明しました。TFTCentralが発見したVG279QMは、Taobao.comに掲載されていました。
中国のウェブショップの情報によると、これはHDR400対応の27インチフルHD IPSモニターとのことですが、HDR400自体は特筆すべき点ではありません。このディスプレイの真価は280Hzのリフレッシュレートで、これはどのパネルタイプでも驚異的ですが、特にIPSディスプレイでは顕著です。標準リフレッシュレートは240Hzと記載されているため、280Hzという数値はパネルのオーバークロック技術によって実現されていると考えられます。オーバークロックは通常、表示品質を若干低下させますが、究極の競争力を求めており、そのメリットを活用できる方であれば、このディスプレイは最適かもしれません。
ディスプレイコネクタはHDMI 2.0ポート2つとDisplayPort 1.2インターフェース1つで構成されており、このリフレッシュレートでは間違いなく必要になります。フルHDで240Hzの場合、60Hzの4Kパネルと同等のデータを処理することになります。つまり、280Hzでは帯域幅要件が4Kディスプレイのそれを超えてしまいます。ピクセル数は4分の1しかないにもかかわらず、このディスプレイの性能を最大限に引き出すには、当然ながら強力なGPUも必要です。
このような仕様書では当然予想できることですが、さらに嬉しいのは、ディスプレイが Adaptive-Sync / G-Sync をサポートしていることです。
Asus VG279QMの定価は3,699.00円で、中国元に換算すると約530ドルです。フルHDモニターとしては高額ですが、少なくとも今のところは他に類を見ないディスプレイです。対戦ゲームが好きで、リフレッシュレートの向上がメリットになるなら、このディスプレイが米国で発売されるかどうか注目してみてはいかがでしょうか。
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Niels BroekhuijsenはTom's Hardware USの寄稿ライターです。ケース、水冷システム、PCの組み立てレビューを担当しています。