SiFiveは今週、部品供給の課題により、RISC-Vソフトウェアおよびハードウェア開発者向けの現行世代HiFive Unmatchedボードの製造を中止すると発表しました。同社は今後、次世代HiFiveシングルボードコンピュータの開発と製造に注力していきます。
「エコシステムへの導入がこれほど盛んだったため、需要は当初から高い期待を上回り、生産在庫の完売が目前に迫っています」と、SiFiveのPhil Dworsky氏はSiFive Forums(Hackster.io経由)で発表しました。「これらのボードの初回生産で克服したサプライチェーンの問題(現在も直面している問題)を考慮し、2022年にHiFive Unmatchedプラットフォームの新たなビルドを開発するのではなく、次世代のSiFive HiFive開発システムに注力することを決定しました。」
本日発表されたSiFive HiFive Unmatched開発ボードは、同社のFreedom U740システムオンチップをベースにしており、高機能OSを実行できます。PCIe 3.0 x8/16、M.2スロットに加え、GbEポートとUSBポートも備えています。このボードは2020年のRISC-V開発者にとって優れたソリューションでしたが、今日の状況では必ずしも最適な選択肢とは言えないかもしれません。これが、同社がHiFive Unmatchedの追加発注ではなく、次世代ハードウェアに注力することを決定した理由の一つと言えるでしょう。
約2年前、RISC-V開発者の多くは、RISC-V SoCを搭載した比較的シンプルな製品向けのソリューションを設計しており、一部の開発者は高機能OSを必要とするプロジェクトに注力していました。そのため、Freedom U740は最適な選択肢でした。しかし現在、SiFiveはデータセンターアプリケーション向けに最大128コアの高性能SoCを検討しており、Freedom U740は、今後登場するRISC-V SoC向けにサーバーグレードのソフトウェアやハードウェアを開発する開発者にとって最適な選択肢ではありません。一方、それほど高度ではないアプリケーションの開発者にとって、高性能プロセッサは意味がありません。そのため、将来的には、SiFiveが様々なアプリケーションをターゲットとした多様なHiFiveボードを提供する方が合理的かもしれません。
SiFive は、HiFive Unmatched 製品の将来についての詳細をまだ正式に発表していない。
「SiFive HiFive Unmatchedボードをご希望で入手できなかった皆様には心よりお詫び申し上げます。次世代HiFive開発システムに関する近日発表のニュースにご注目ください」とDworsky氏は付け加えた。
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