Raspberry Piが新たな限界に挑戦するのを見るのはいつも楽しいですが、それが新しい場所で見られるのを見るのはさらに興奮します。教室や愛好家の机の上でRaspberry Piを見つけるのは珍しくありませんが、北極圏でそれらを見かけることはどれほどあるでしょうか?メーカー兼開発者のFrank Prins氏は、特注の全天カメラのおかげで、北極圏でそのチャンスを掴むことができました。
全天カメラをご存じない方のために説明すると、これは天文台の周辺でよく使用され、星をリアルタイムで記録または観測するのに役立ちます。プリンス氏によると、彼は北極圏内のスヴァールバル諸島に住んでいるそうです。近くの天文台の全天カメラは、オーロラが見える時期には時々オフラインになるそうです。
これを回避するため、プリンス氏は、いつでも、特にオーロラが現れた時に作動する独自の全天カメラを開発することにしました。また、プリンス氏はこのプロジェクトをオープンソース化し、その構造を詳しく説明した記事と、自宅で最高の3Dプリンターを使って部品を3Dプリントするために必要なすべてのSTLファイルを共有してくれました。
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このプロジェクトでは、Prins氏はRaspberry Pi 4を使用していますが、3B+や最新のフラッグシップモデルであるRaspberry Pi 5でも問題ありません。Raspberry Piは、摂氏5度(華氏41度)から摂氏-30度(華氏-22度)まで変化する極寒の環境に設置されます。そのため、Prins氏はコンポーネントを防水ケースに収納し、カメラレンズはアクリルドームで覆っています。ケーブルの煩雑さを軽減するため、Power over Ethernet(PoE)シールドを使用し、1本のケーブルで電源とネットワーク接続の両方を供給できるようにしました。
Raspberry Piでカメラで撮影した画像をスキャンすることで、オーロラの発生を自動的に検知するプログラミング方法について、詳細を公開する予定です。それまでは、このRaspberry Piプロジェクトに関する詳細は、Frank Prins氏のウェブサイトをご覧ください。今後のアップデート情報や、その他の興味深いプロジェクト情報もぜひフォローしてください。
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アッシュ・ヒルは、Tom's Hardwareの寄稿ライターです。趣味の電子工作、3Dプリント、PCの分野で豊富な経験を有しています。彼女は今月のRaspberry PiプロジェクトやRaspberry Piに関する日々のレポートの大部分を担当し、あらゆるテクノロジー製品のお得なクーポンやセール情報も探しています。