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Googleの新しいAIツールにアクセスする方法

昨日、Googleがポートフォリオ全体にわたるAI統合を大々的に宣伝した発表についてお伝えしました。検索大手のGoogleは、Microsoftなどの競合他社とのAIの差を埋めようと躍起になっており、新しいPathways Language Model 2(PaLM 2)大規模言語モデル(LLM)はすでに25のGoogleサービスに採用されています。

新しい「Google Labs」のAI強化サービスを試すには、まず登録が必要です。登録にはChromeブラウザが必要ですが、Firefoxでリンクを開いて確認したところ、登録が必要なことがわかりました。ChromeブラウザでGoogle Labsのページにアクセスすると、AI強化サービス(Search Labs、Duet AI搭載のGoogle Workspace、Project Tailwind、MusicLM)の詳細情報、登録方法、そして登録待ちリストが表示されます。 

4つのサービスすべてにアクセスしたい場合は、4つすべての順番待ちリストに登録する必要があります。アクセスできるようになる時期はそれぞれ異なります。それぞれのサービスごとに、居住地、職業、利用理由をお伺いします。labs.withgoogle.com にすべてのリンクが掲載されていますが、直接サインアップできるリンクはこちらです。

  • 検索ラボ登録
  • Duet AI を搭載した Google Workspace
  • プロジェクト・テイルウィンド
  • ミュージックLM
  • PaLM API

検索ラボ

AIを活用したGoogle検索

(画像提供:Google)

ウェブ検索は歴史的にその中核を成してきたため、GoogleがユーザーにAIを活用した新しいSearch Labsプロジェクトを試してもらいたいと考えているのは当然のことです。この実験(当初は英語、米国のみ)では、Search Generative Experience(SGE)、コードヒント、スプレッドシートへの追加という3つの便利な機能がユーザーに提供されます。

SGEは、一般ユーザーにとってSearch Labsプロジェクトの最も興味深い新機能です。Googleによると、この実験では、検索語句をAIに入力させ、検索によって生成された情報を解釈します。例えば、AIによって情報の概要が生成され、さらに詳しく調べたり、フォローアップするためのポインタが強調表示されます。

ワークスペースラボ

Google LabsのAI実験

(画像提供:Google)

Google Workspace Labs プロジェクトは、オフィスの生産性向上ツールを日常的に利用するユーザー向けに設計されています。ここでの「Duet AI」の役割は、生成AI(生成型AI)と、日常的なオフィス業務の多くにおいて補助的な役割を果たすAI(支援型AI)の両方です。

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Googleは、Duet AIを搭載したWorkspaceは、文章作成の提案(ドキュメント、Gmail)、カレンダーの最適化、口頭での説明から画像を作成、Meetの背景画像の生成など、様々な機能を備えていると主張しています。Duet AIがユーザーと連携して機能する仕組みの一つとして、Googleが「サイドキック」コンパニオンと表現するサイドパネルがあります。

昨日、「Help me writing」ツールは既に一般公開されているとお知らせしましたが、上記の追加AIツールを利用するには登録が必要です。繰り返しになりますが、この実験は地域限定となっています。ご興味のある方はリンクにアクセスして、ウェイティングリストへの参加が可能かどうかご確認ください。

プロジェクト・テイルウィンド

Google LabsのAI実験

(画像提供:Google)

Workspace コンセプトにうまく収まる可能性もあるにもかかわらず、Google は何らかの理由でこの AI ファーストのノートブック実験を分離しました。Project Tailwind は、Google ドライブ内の個人ドキュメントでトレーニングされます。つまり、ユーザーが選択した情報に基づいて動作する、実質的にパーソナライズされたプライベートな AI モデルです。

Googleはこれを学生向けの優れたノートツールとして位置付けていますが、様々な情報源から得た情報を活用して新しい作品を作成する人々の間でもファンを獲得できる可能性があります。Project Tailwindは執筆時点では米国のみで利用可能です。

ミュージックLM

Google LabsのAI実験

(画像提供:Google)

MusicLMは、テキスト記述を音楽に変換するために設計された生成AIツールです。適応型言語モデル(LM)として、入力内容を複雑なメロディーに変換できます。

Googleは、「ディナーパーティーにぴったりのソウルフルなジャズ」のようなフレーズを入力して、このツールのテストを試してみることを提案しています。どんなフレーズを入力しても、MusicLMは2つの音声候補を提示し、気に入った結果の横にあるトロフィーをクリックしてAIモデルを改善するよう促します。

MusicLMは、人間のちょっとした指示で画像を書き込んでレンダリングする、最も優れたAIアプリケーションの一つと言えるでしょう。ただし、応募には地域制限があり、サービステスターとして採用されても順番待ちになる場合があります。

PaLM API

パームAPI

(画像提供:Google)

開発者で、Google の PaLM API を使用して独自の AI ツールを構築したい場合は、そのための待機リストに参加できます。

マーク・タイソンはトムズ・ハードウェアのニュース編集者です。ビジネスや半導体設計から、理性の限界に迫る製品まで、PCテクノロジーのあらゆる分野を網羅的にカバーすることに情熱を注いでいます。