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米連邦政府、Facebookメッセンジャーの音声通話を盗聴したいと表明

クレジット: Facebook

(画像提供:Facebook)

ロイター通信は、米国連邦政府がFacebookに対し、非公開の訴訟でMessengerアプリの暗号化を解除するよう強制しようとしていると報じました。政府は捜査の一環としてMessengerの音声通話を傍受できるよう求めていますが、Facebookは政府の要求に異議を唱えていると報じられています。

メッセンジャー暗号化事件

先週火曜日、メッセンジャー事件の判事は、Facebookがメッセンジャーアプリの暗号化解除を拒否したことを理由に、同社を法廷侮辱罪で訴えるという政府の主張を聴取した。政府は、不法移民の犯罪集団が関与する事件において、監視要請を実行したいと考えている。

Facebookは裁判で、Messengerアプリはすべての音声通話にエンドツーエンドの暗号化を使用しているため、同社自身も政府もこれらの通話を傍受できないと主張しました。Facebookと政府がこれらの会話を傍受する唯一の方法は、Facebookが全ユーザー間のエンドツーエンドの暗号化を無効化または削除することです。そうでなければ、Facebookまたは政府のいずれかがユーザーのデバイスをハッキングし、アプリケーションによってローカルで自動的に復号化された会話を入手する必要があります。

フェイスブックも米国政府もこの件についてコメントを拒否している。

政府は法的先例を求めて戦う

政府は、企業がどのような暗号化方式を用いているにせよ、通信の復号を強制する法的先例を作ろうとしているようだ。政府はサンバーナーディーノ事件でアップル社に対して同様の措置を取ろうとしたが、最終的には暗号化された携帯電話を解読する別の方法を発見したとして訴訟から撤退した。

政府がこの訴訟に勝訴した場合、FacebookはMessengerの音声通話だけでなく、少なくとも現時点ではデフォルトでエンドツーエンドの暗号化を使用しているWhatsAppのチャットも解読するよう強制される可能性があります。暗号化を使用している他の企業も影響を受ける可能性があり、SignalやRiotといったオープンソースのプライベートメッセンジャーのプロバイダーも影響を受ける可能性があります。

ノースカロライナ州選出のリチャード・バー上院議員やカリフォルニア州選出のダイアン・ファインスタイン上院議員といった米国の政治家も、企業が要請に応じて暗号化された通信内容を提供するよう政府に義務付ける法案の成立を目指してきました。しかし、この法案はセキュリティ専門家から即座に批判を受け、現在は保留となっています。

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