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AMD Ryzenモバイルプロセッサが強化された生体認証セキュリティをサポート

AMD Ryzen Mobile プロセッサは、指紋センサーの大手メーカーである Synaptics との AMD の協力により、強化された生体認証セキュリティのサポートを受ける予定です。

マッチインセンサーセキュリティ

Synaptics の「Match-In-Sensor」生体認証センサー ソリューションは、ホスト プロセッサとホスト オペレーティング システムの両方から完全に分離されているため、指紋センサーのセキュリティが大幅に向上します。

Match-In-Sensorソリューションには、独自のシステムオンチップ(SoC)とストレージが搭載されており、指紋の抽象表現(指紋画像そのものではなく)を保存・保護することができます。センサーはホストOSと直接やり取りしないため、攻撃対象領域が大幅に縮小されます。


暗号化されたチャネルを介してセンサーとホストOS間で通信されるのは、指紋リーダーのアルゴリズムによって決定される「一致スコア」のみです。スコアが高いほどテンプレートとの一致度が高く、スコアが低いほど一致度が低いことを示します。

AMDとSynapticsの提携

今後のAMD Ryzen MobileノートPCには、Synapticsの次世代FS7600 Match-in-Sensorが搭載されます。Synapticsは先月、このチップが量産準備完了しており、今年の第3四半期に製品に搭載される予定であると発表しました。このチップは、MicrosoftのWindows Hello認証プロトコルもサポートしています。

AMDのクライアントコンピューティング事業部門のコーポレートバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるサイード・モシュケラニ氏は次のように述べています。

AMDにとって、セキュリティは最優先事項です。継続的な取り組みの一環として、強化された生体認証セキュリティは、次世代Ryzenモバイルプラットフォームの重要な要件です。SynapticsおよびMicrosoftと協力し、これまでで最も安全なRyzenモバイルプラットフォームの一つを開発・提供できることを大変嬉しく思います。

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Synaptics の指紋センサーは、適応型指紋テンプレートのマッチングと認証、AES 暗号化と ECC 認証による TLS プロトコルのサポート、偽の指紋と実際の指紋を区別できるスプーフィング防止テクノロジなどを含む SentryPoint セキュリティ ツール スイートでも利用できます。