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このMac IIエミュレータはPocket CHIP上で動作します

エミュレーションに関して言えば、Linuxコミュニティの創意工夫に勝るものはありません。本日は、製作者兼開発者のPaul Rickards氏(別名Biosrhythm )による素晴らしいプロジェクトをご紹介します。Rickards氏は、PocketCHIPと呼ばれるハンドヘルドLinuxプラットフォームを用いて、Mini vMacと呼ばれるMac IIエミュレータを開発しました。PocketCHIPに聞き覚えがある方は、以前Raspberry Pi CM4で動作するように設計されたRaspberry Pi版を紹介したことがあるからかもしれません。

PocketCHIPはバッテリー駆動なので、持ち運びに便利です。Linuxオペレーティングシステムで動作するように設計されていますが、OSの選択に関しては多少の柔軟性があります。ユーザー入力用のQWERTYキーボードと、ビデオ出力用の480 x 272ピクセルのタッチスクリーンを備えています。

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ポケットチップ
(画像提供:バイオリズム)

公式ドキュメントによると、Mini vMacは、古いMacintoshソフトウェアを新しいハードウェアで使用できるように設計されたエミュレーターコレクションです。Mini vMacは、1984年から1996年までのMacソフトウェアの保存を目指すGryphelプロジェクトの一部です。そして、このPocketCHIPプロジェクトのおかげで、昔ながらのMac体験を外出先でも楽しむことができるようになりました。

Rickards氏がPocketCHIPでMini vMacを動作させようとしたとき、Zzxzzk115という別の開発者が既に作成したパッケージを発見し、大変喜ばしく思いました(このパッケージはGitHubで入手できます)。この構成はPocketCHIP専用ですが、ハンドヘルドで動作させるにはRickards氏による若干の作業が必要でした。

Mini vMacのセットアップは、お使いのOSによって異なります。Rickards氏はDebianのJessieディストリビューションを使用しているため、セットアップにいくつか追加手順が必要でした。ただし、Bookworm(最新版)をお使いの場合は、この手順は不要かもしれません。Rickard氏の手順は、Biosrhythm公式ブログでご覧いただけます。

このセットアップを再現したい場合、またはこれをRaspberry Pi プロジェクトに変えたい場合は、 Rickardsが共有した元のブログ投稿を確認し、PocketCHIP の CM4 バージョンを調べて Pi 風にしてください。 

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