悪魔狩りで疲れた一日の後には、エアホッケーほど楽しいものはありません。でも、エアホッケーをしながらDoomもプレイできたらどうでしょう?そんな要望に応えて、Downing's BasementのDowning氏は、 Doomなどのゲームをエミュレートできる2枚のRaspberry Piボードを使った、驚きのカスタムエアホッケーテーブルを開発しました。
ダウニング氏によると、このプロジェクトにはかなりの作業が必要で、完成までに約2年を要したとのことです。彼はフレームや送風システムからゲームプレイの仕組みを担う電子機器に至るまで、実質的に機能的なエアホッケーテーブルを一から作り上げました。テーブル上部にはLCDスクリーンが取り付けられており、これを使ってRaspberry Pi上で動作するほぼすべてのソフトウェア(例えばRetroPie)を実行できます。RetroPieはDoomの実行を可能にしています。巧みなコンポーネントの選択により、ビデオ出力はRGB LEDマトリックスにも表示できますが、解像度は低くなります。

メインコントローラーはRaspberry Pi 2で、得点の監視とLCD画面への出力を担当しています。しかし、テーブルはかなりのハードウェアリソースを使用するため、スコアボードのLEDをすべて操作するにはGPIOピンが足りませんでした。この問題を解決するため、ダウニング氏はRaspberry Pi Picoを使ってLED制御を行っています。Raspberry Pi Pico自体はDoomを実行できますが、リソースとGPIOピンをすべて消費してしまうためです。
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テーブルのフレームはCNCマシンで切り出した板材で作られています。フレームへのハードウェアの取り付けには、3Dプリントされた部品も含まれています。これらの部品は、高性能な3Dプリンターで作成できます。送風システムは、約80 CFMの風量を持つ120mmファン2基で構成されています。専用のオーディオ出力用にスピーカーも追加されています。
スコアリングソフトウェアはRaspberry Piで処理され、Downing氏がこのプロジェクトのために特別にプログラムしました。このRaspberry Piプロジェクトの詳細や構築方法については、Downing氏の公式ウェブサイト「Downing's Basement 」をご覧ください。また、 YouTubeには、テーブルの動作の様子や動作原理を詳しく紹介した動画も掲載されています。
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アッシュ・ヒルは、Tom's Hardwareの寄稿ライターです。趣味の電子工作、3Dプリント、PCの分野で豊富な経験を有しています。彼女は今月のRaspberry PiプロジェクトやRaspberry Piに関する日々のレポートの大部分を担当し、あらゆるテクノロジー製品のお得なクーポンやセール情報も探しています。