Microsoftは、Chakra JavaScriptエンジンのオープンソース版をリリースしたと発表しました。これは、Microsoftがツールのオープンソース化を推進し、採用率の向上と開発者からの信頼獲得を目指す取り組みの新たな一歩です。
このオープンソースエンジンはChakraCoreと呼ばれ、既にGitHubで公開されています。開発者はGitHub上でこのエンジンを確認し、修正や改善を加えることができます。これらの変更がすべて検証されれば、Windows 10のEdgeブラウザを支えるChakraエンジンに組み込むことができます。
Microsoftは、ChakraCoreはWindows 7 SP1以降でビルド可能であり、将来的にはLinuxやその他のプラットフォームのサポートも予定していると述べています。そのため、開発者はChakraCoreの開発にWindowsを使用する必要はありません。Microsoftは、開発者がChakraCoreにどのプラットフォームをサポートすべきかを指定できるようにしたい、あるいは開発者自身が好みのプラットフォームへの移植作業を開始できるようにしたいと述べています。
Microsoft は、最新の ECMAScript 2015 (JavaScript が実装されている最新のスクリプト言語仕様) のサポート強化のメリットを享受できるよう、Node.js プロジェクト (現在は Google の V8 JavaScript エンジンをベースにしている) にも ChakraCore のサポートを要請しました。
これで、Google の V8、Mozilla の SpiderMonkey、Apple の JavaScriptCore (Nitro) に対抗できる主要なオープンソース JavaScript エンジンがもう 1 つ登場し、最終的には Web アプリと Web サイトのパフォーマンスがさらに向上するはずです。
ルシアン・アルマスはTom's Hardwareの寄稿ライターです。@lucian_armasuでフォローできます。
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