80
AMDのリサ・スー博士が世界最高のCEOの一人に選出

米国の経済紙バロンズは最近、「2019年の世界最高のCEO」リストを発表しました。このリストにはAMDのCEO、リサ・スー博士が含まれており、オンライン版と紙媒体の雑誌の表紙(副題は「リサ・スーがいかにして半導体メーカーAdvanced Micro Devicesの驚異的な業績回復を実現したか」)の両方で大きく取り上げられています。リサ・スー博士は、Amazonのジェフ・ベゾス、ディズニーのロバート・アイガー、Microsoftのサティア・ナデラといったCEOと肩を並べる存在となっています。

クレジット: バロンズ

(画像提供:バロンズ)

スー氏の成功の鍵の一つは、エンジニアとしての経歴です。「エンジニアたちと時間を過ごしたり、研究室に行ったり、実際の課題を肌で感じたりするのが大好きです。そうすることで、ビジネスに関するより良い意思決定ができ​​るからです」とスー氏はバロンズ誌に語りました。

バロンズ誌はAMDを「(インテルにとって)真の脅威」と評し、今後数年間で同社が大きな利益を上げると予測しています。その理由は明白です。AMDはBig Red 200やFrontierといったスーパーコンピューターで複数の契約を獲得しており、Ryzen 3000向けのX570マザーボードはASUSやMSIといったAMDのパートナー企業から高い評価を受けています。さらに、AMDのCPUとGPUの将来的なアーキテクチャは、NVIDIAとインテルへのプレッシャーを維持することが期待されています。

NVIDIAといえば、Barron's誌はNVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏を「世界のベストCEO」リストから外しました。その理由は、同社が「ゲーム事業の鍵となる新型Turingグラフィックチップの出来が期待外れだった」ためです。7nmプロセスとNaviベースのGPUの登場が迫る中、AMDはFreeSyncテクノロジーによってゲーム機、モバイルデバイス、ディスプレイの分野で進化を続けています。AMDにとって最悪の事態は、Naviがデスクトップ以外の分野で成功を収めることだと思われます。

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。

マシュー・コナッツァーは、Tom's Hardware USのフリーランスライターです。CPU、GPU、SSD、そしてコンピューター全般に関する記事を執筆しています。