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フォトリアリスティックゲームエンジン技術デモ

人類(アンリアル)

人類(アンリアル)

今年のGDCで、Epic Gamesは再びUnreal Engineの威力を披露しましたが、今回はシボレーと提携し、その新技術を「The Human Race」という短編映画トレーラーで披露しました。このトレーラーでは、新型シボレー・カマロZL-1に乗った人間のドライバーがAIドライバーと究極の人間対機械の勝負を繰り広げます。トレーラーが終わると、シボレーの幹部サム・ラッセル氏がLenovo Phab 2 Proスマートフォンを持ってステージに登場しました。バックグラウンドで映画が再び再生される中、ラッセル氏はスマートフォン、具体的にはTangoベースのシボレーアプリを使って、映画内のカマロのカラーをリアルタイムで変更することができました。

この技術的偉業を実現するために、撮影の初期段階で使用されたのは、The MillというVFXスタジオが製作したバギーのような車両「ブラックバード」で、6K解像度で360度3D動画を撮影できるマルチカメラリグが取り付けられています。ブラックバードには、ポストプロダクションでUnreal Engineが使用するマーカーが貼り付けられています。山間を疾走するブラックバードを撮影した2台目のカメラの映像と組み合わせ、Unreal Engineはブラックバードの上にカマロをレンダリングし、さらにシーケンサー機能を使って実世界の映像とレンダリングされた車両を並べることで、実物に近いトレーラーを実現しました。


詳細: Epic GamesとThe MillによるリアルタイムシネマティックVRレンダリング


詳細: Tom's HardwareのGDC 2017ハイライト

ヘルブレード:セヌアの犠牲(アンリアル)

車をリアルタイムでレンダリングするのはもちろんのこと、ゲーム内で人間の顔の動きをリアルに再現するという偉業を成し遂げたのは実に印象的です。Epic Gamesは、Cubic Motionや3Lateralと共同で、昨年の『Hellblade: Senua's Sacrifice 』のデモで、その実力を示しました。

この短いクリップでは、セヌアが愛する人を探し求めながら、個人的な悪夢に直面する様子が描かれています。会場に設置された3つの巨大スクリーンには、デモと、セヌア役のメリナ・ユルゲンスのフェイスキャプチャセッションの様子が映し出されていました。デモの最後に、ユルゲンスのパフォーマンスがゲームにリアルタイムでレンダリングされていることが分かりました。ユルゲンス自身はステージ左側で、目に見えない形でパフォーマンスを披露していました。

この新技術により、ゲームディレクターはグリーンスクリーンの背景を見るのではなく、ゲーム環境内でキャラクターをリアルタイムで確認できるため、俳優に特定のシーンでの演技指示を容易に行うことができます。開発者は、炎などのエフェクトを追加したり、環境照明を変更したり、カメラアングルをリアルタイムで操作したりすることも可能です。その結果、ディレクターがシーンを撮影しながらゲーム環境を実際に確認できるため、よりリアルな表情やモーションキャプチャー全体のパフォーマンスが得られます。

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さらに詳しく: Unreal Engine が印象的な 3D シネマティック ツールと VR エディタを導入


詳細: Tom's HardwareのGDC 2017ハイライト

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