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新しくオープンソース化された MS-DOS 4 を、16 MHz Intel 386 CPU を搭載した IBM Personal System/2 にインストールしました (所要時間 70 分)。
IBM PS/2、中期 MS-DOS 4 インストールの写真。
IBM PS/2、MS-DOS 4 搭載中の写真。 (画像提供: Twitter @VirtuallyFun)

先週のMS-DOS 4のオープンソース化と批判を受けて、TwitterユーザーのVirtuallyFun氏が、1987年型IBM Personal System/2にインストールした最先端の16MHz Intel i386 MS-DOS 4を公開しました。このシステムは、現在も主にPS/2周辺機器コネクタに搭載されています。当時、IBM PS/2はIBMのPC DOSやMicrosoftと共同開発したOperating System/2と組み合わせることもできました。

このMS-DOS 4のインストールは、MicrosoftのGitHubリポジトリではなく、VirtuallyFun独自のdos400ブランチを使用して行われました。dos400はMS-DOSのバージョン4.0を強制的にインストールし、ハードドライブからの起動を妨げるmsload.asmのバグなどの問題を修正します。このバグは、前回の記事の読者ならご存知の通り、OS/2 Museumのオーナーであり、初期のMS-DOS 4リリースの著名な批評家であるMichal Necasek氏によって診断されました。

VirtuallyFun の IBM PS/2 ビルドと既知の仕様

MS-DOS 4.0 がインストールされている IBM PS/2 ビルド。

(画像提供:Twitter @VirtuallyFun)
  • オペレーティングシステム: MS-DOS 4.0
  • CPU : Intel i386、最大クロックレート40MHzの32ビットシングルコアCPU
  • GPU: XGA-2 (Extended Graphics Array-2) アダプタ
  • RAM : 16KB
  • ストレージ: Gotek USB用フロッピーエミュレータ

VirtuallyFun(別名Neozeed)は、レトロハードウェア愛好家としてYouTubeとGitHubの両方で存在感を示しています。前述の希少なMicrosoft OS/2プレリリースビルドのテスト動画や、多数の小規模アプリケーションやソフトウェアブランチなどが公開されています。その開発背景を考えると、NeozeedがMS-DOS 4専用アクションゲームの中でも最も過激なAlien Rampage(1996)のようなゲームをプレイし始めても不思議ではありません。

あるいは、Neozeedは単に動作するかどうか確かめるためだけにこれらすべてを試し、自社のIBM PS/2にMS-DOS 4をインストールして動作確認したので、他に何も必要ないという結論に至ったのかもしれません。もっとも、MS-DOS 4は最大92KBものRAMを消費するという悪名高い事実を考えると、ゲームのパフォーマンスを最大限に引き出すには「ダウングレード」されたオペレーティングシステムを使うのが最適でしょう。どういうわけか、このパラダイムは今でも健在です。

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。