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オーバークロッカーが256GBに制限されたX299マザーボードで1TBのRAMを実現

X299 タイチ CLX

X299 Taichi CLX (画像提供:ASRock)

ASRock は今週、有名なオーバークロッカー Nick Shih 氏が ASRock の X299 Taichi CLX ワークステーション グレードのマザーボードに 1TB のメモリを搭載したと発表しましたが、このマザーボードは公式には最大 256GB までしかサポートしていません。

この偉業を達成するために、Shih氏はIntel Core i9-7900XとSK Hynix 128GB LRDIMM(負荷軽減DIMM)モジュール8枚を組み合わせました。X299チップセットはEEC(誤り訂正符号)メモリをサポートしておらず、ましてやLRDIMMはサポートしていないと聞いていたことを考えると、これは非常に興味深いことです。Shih氏がASRock X299 Taichi CLXでこのメモリを動作させるために、どのような魔法を駆使したのかは不明です。

X299 タイチ CLX

X299 Taichi CLX (画像提供:ASRock Japan/Twitter)

SK Hynixはすでに256GBのLRDIMMをポートフォリオにいくつか提供していますが、最大速度は2,666MHzです。Shih氏が使用したものは未発表のようです。共有されたスクリーンショットによると、これらのLRDIMMはHMABAGL7MBR4N-WMという部品番号で、クロック周波数は2,933MHz、タイミングはCL21-21-21-47、動作電圧は1.20Vです。 

Shih氏の偉業をさらに際立たせているのは、メモリタイミングをCL20-24-24-56に設定し、LRDIMMを3,471.8MHzまで押し上げることに成功したという事実です。この速度で最大1TBのメモリをサポートするには、Core i9-7900Xには非常に強力なIMC(統合メモリコントローラ)が搭載されているに違いありません。

Samsungは昨年、256GBのLRDIMMを発表しました。2TBのメモリがコンシューマーグレードのマザーボードで動作するなんて、まさに驚異的でしょう。ツールは既に用意されており、誰でも使えるようになっています。あとは、大胆なオーバークロッカーに挑戦するだけです。

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