CRYENGINE 5の開発元であるCrytekは、RTX GPUを支えるTuringアーキテクチャが、スムーズなリアルタイムレイトレーシングに必ずしも必要ではないことを初めて実証しました。RX Vega 56を使用したCrytekのNeon Noirデモ(下記)では、この最新のAMD GPUが水面やガラスの反射を4K解像度でリアルタイムにレンダリングできる様子が示されています。
Crytek のレイ トレーシング実装は、Turing ベースのグラフィック カードで実行されているハイブリッド レイ トレーシング ゲームほど視覚的に印象的ではありません。これは、Crytek がこのタイプのシーンを最新の Nvidia および AMD GPU で実行することを計画しているためですが、それでもデモは印象的です。
Crytekによると、このレイトレーシング方式は最新のGPUとDX12、Vulkan APIを活用するように設計されているとのことです。つまり、デモで見られるようなレイトレーシングでは、NVIDIA TuringおよびAMD VegaベースのGPUが優れたパフォーマンスを発揮する可能性が高いということです。一方、Pascalやそれ以前のNVIDIA GPUでは、PascalのDX12およびVulkanサポートがTuringやVegaほど充実していないため、この種のシーンの実行は困難になる可能性があります。
AMDのGPUは7000シリーズ以降DX12に対応していますが、R9 GPUを使用していない限り、570以降の最近のRX 500シリーズGPUの方が優れている可能性が高いでしょう。Turingはレイトレーシング用に設計されたハードウェアを搭載しているため、実際には最も恩恵を受ける可能性があります。Crytekの実装は、RTXの機能に必要なリソースを消費することなく十分なビジュアル品質を実現できれば、RTXユーザーにとって素晴らしいものになる可能性があります。
ただし、Crytek がどのような条件下でデモで示したものを実現できたかは不明であるため、レイ トレーシング GPU が必要な場合は、Crytek が Neon Noir デモについて話す可能性のある GDC まで待つことをお勧めします。
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