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Raspberry Piカメラはレンズの代わりにAIを使って写真を撮る

Raspberry Piカメラといえば、グローバルシャッターカメラ、カメラモジュール3、あるいはHQカメラに接続されたRaspberry Piを思い浮かべるかもしれません。2015年に登場したGIF作成カメラ「Otto」を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、Bjørn Karmann氏が開発したこのRaspberry Piカメラプロジェクトにはレンズが全く搭載されていません。彼がParagraphicaと呼ぶこのプロジェクトは、AIを用いて位置情報や日付、天気などの情報に基づいて画像を生成します。

このデバイスは、どこか昔ながらのカメラに似ています。レンズがある場所には、モグラの鼻のような巨大なカバーが付いています。ファインダーは、写真生成の設定を調整できる画面です。また、フィルムの粒状感やシャープネスなどを調整するためのダイヤルもいくつか付いており、AIプログラムが写真生成プロセスに統合します。撮影ボタンを押すと、システムが選択されたパラメータに基づいて写真を生成します。

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ラズベリーパイ
(画像クレジット: ビョルン・カルマン)

Karmannはプロジェクトの電源としてRaspberry Pi 4を採用しました。Raspberry Pi 4は、他のすべての電子部品と共に、カスタム3Dプリントされたシェルに収納されています。ビューファインダーディスプレイはタッチスクリーンとしても機能し、一部の操作入力に使用できます。位置情報はGPSモジュールによって検出されます。

Paragraphicaのソフトウェアは、Karmann氏がこのプロジェクトのために特別に開発しました。Karmann氏によると、最終製品の開発にはPythonとStable Diffusion APIの両方が使用されています。すべてのソフトウェアは、Webアプリ開発用のビジュアルツールであるNoodlを使用して連携しています。彼のウェブサイトには、ソフトウェアのフローを示した図が掲載されています。

このRaspberry Piプロジェクトを再現したい場合、または動作を詳しく知りたい場合は、Karmann氏がビルドプロセスを解説したオリジナルのブログ記事をご覧ください。また、彼のウェブサイトでブラウザで動作を確認することもできます。

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