
昨日、PhoronixによるLinux環境におけるCore Ultra 7 155HとRyzen 7 7840Uの370 CPUベンチマークテストについて調査しました。PhoronixはこのCPUテストに続き、iGPU パフォーマンスに焦点を当てたベンチマークを実施しました。これにより、Linux環境におけるIntel CPUの優位性が以前よりもはるかに高まっていることが明らかになりました。両CPUは、それぞれAcer Swift Go 14ラップトップ(Intel製)とFrameworkラップトップ(AMD製)でテストされており、現在もテスト中です。
CPU ベンチマークの結果では AMD が全体で約 28% リードしていますが、iGPU が関係すると状況は少し異なる可能性があります。
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iGPUを併用した場合、Intel Core Ultra 7 155HはUbuntu LinuxにおけるiGPUパフォーマンスの王者となりました。AMDもそれに劣らず、Radeon 780MはMeteor LakeのArcグラフィックスに平均8%の差をつけています。一方、Core i7 1280PのIris Xeグラフィックスはハードディファレンシャルで62%の差をつけており、これはかなり良い結果です。
AMD が反撃するのは確実ですが、Intel の Arc iGPU は、この統合 GPU 分野で AMD に対して本格的な競争を開始しています。
PhoronixがLinux環境におけるGPUコンピューティングベンチマークでIntel iGPUのみのテストに移行したことで、前世代機に対するパフォーマンスの向上がさらに明確になりました。ArcグラフィックスはIris Xeグラフィックスを2倍以上の性能で上回っています。
最後に、CPUバウンドテストではCore Ultra 7 155HのCPU消費電力は高かったものの、今回のiGPUベンチマークではAMDよりも低かったことが分かりました。テスト実行に関する詳細なデータポイントや、AMDが有利となる特定のワークロードについては、Phoronixの記事全文をご覧ください。
今のところ、Meteor LakeのIntel CPUは、iGPUのスケーリングがどれだけ向上したかがわかるため、Linuxにとってかなり有利になっていると言えるでしょう。ROG Allyのようなデバイスで1200p前後の最新のゲーム体験を実現できるRadeon 780M iGPUを凌駕しているのは、かなり印象的です。
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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。