7
AMD CEOのリサ・スー氏はIBM在籍時にPS3の悪名高いCellプロセッサを設計したことを回想する。
分解された Sony PlayStation 3 内部の Cell CPU のショット。
分解されたソニーのプレイステーション3内部のCell CPUの写真。 (画像提供: WikiMedia CommonsのGreenpro)

Computex 2024の直後、AMDのCEOであるリサ・スー氏はStratecheryのインタビューに応じ、IBM在籍時代や、IBMとその後のAMDの両方でPlayStationのレガシーに貢献してきたことなど、キャリアを通して難題を解決してきたことについて語りました。彼女は次のように述べています。「考えてみれば、私はPlayStationに長い間取り組んできました。PlayStation 3、4、5…(共通のテーマのように)複数の会社にまたがって、まさにその通りです。」

さて、PlayStation 3と、IBM PowerPCベースのCellプロセッサのせいでプログラミングが難しいという性質についてはご存知の方でも、今週までリサ・スー氏がPlayStation 3に関わっていたことはおそらくご存知なかったでしょう。詳細はほとんど明かされていませんが、AMDのCEO就任前のリサ・スー氏がこの件についてコメントした最も古い声明を見つけることができました。

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。

このインタビューの背景を踏まえると、リサ・スー氏が過去3世代のPlayStationハードウェアを一貫して支えてきたのは偶然ではないかと思わずにはいられません。単なる企業内の偶然かもしれませんが、IBMでPS3の開発に携わっていた地味なプロダクトディレクター兼エンジニアから、AMDのシニアバイスプレジデント(2012年、2014年CEO)に就任し、PlayStationとXbox両ハードウェアの未来を決定づけたというのは、実に素晴らしいことです。 

AMDにとっても、市場で最も大きな2つのゲーム機に2世代連続(そして今後3世代目も)のハードウェアを供給することは、全体として大きな勝利と言えるでしょう。ソニーとマイクロソフトのゲーム機戦争でどちらが勝利しても、AMDが勝利するのです。まさに、CEOの座に就くには、このような考え方が必要なのです。

クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。