
Adataは、高性能なLegend 970 PCIe 5.0 M.2 SSDのProバージョンをリリースしました。新モデルは最大容量が4TB(標準の970の2TBから)に向上し、アクティブ冷却ソリューションはM.2スロットから直接電源供給されるため、小型のオンボードアクティブ冷却ファンに電力を供給するために予備のSATA電源ケーブルを接続する必要がなくなりました。
同社によれば、Legend 970 Proのシーケンシャルリード速度は14GB/秒、シーケンシャルライト速度は11GB/秒で、Legend 970と比べてわずかに性能が向上しています。また、ランダムリード性能は1,800Kと向上していますが、ランダムライト性能は1,300Kに低下しています(Legend 970は1,400K)。4TBのLegend 970 Proの最小耐久性は2,960TBW(1TBあたり約740TBW)で、平均よりわずかに高い値となっています。
昨年 12 月にレビューした Adata Legend 970 と新しい Adata Legend 970 Pro の仕様の比較を以下に示します。
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ヘッダーセル - 列 0 | アデータ レジェンド 970 | Adata レジェンド 970 プロ |
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容量 | 1TB / 2TB | 1TB / 2TB / 4TB |
フォームファクター | M.2 2280 | M.2 2280 |
インタフェース | PCIe Gen5 x4 | PCIe Gen5 x4 |
コントローラ | ファイソン PS5026 E26 | IG5666 |
フラッシュメモリ | 232層マイクロンTLC | 232層マイクロンTLC |
シーケンシャルリード | 最大10,000 MB/秒 | 最大14,000 MB/秒 |
シーケンシャルライト | 最大10,000 MB/秒 | 最大11,000 MB/秒 |
ランダム読み取り | 最大1,400K | 最大1,800K |
ランダム書き込み | 最大1,400K | 最大1,300K |
持久力(TBW) | 1,400TB(1TBあたり700TB) | 2,960TB(1TBあたり740TB) |
保証 | 5年間の限定保証 | 5年間の限定保証 |
寸法 | 80.6 x 24.2 x 17.9mm | 80.6 x 24.2 x 17.9mm |
重さ | 57.1グラム | 52.1グラム |
AdataがLegend 970 Proにもたらした最大の特長は、M.2スロットからオンボードファンに電力を供給できる点だと考える人もいるかもしれません。これにより、標準版に搭載されていたSATA電源プラグによるケーブルの煩雑さが軽減されます。さらに、Pro版の最大容量は4TBで、特に大容量ファイル(4Kビデオ録画など)を扱うクリエイターにとってまさに天の恵みと言えるでしょう。
もう一つ注目すべき点は、Pro版が採用している新しいコントローラです。Phison PS5026 E26コントローラは、温度制限に達するとサーマルスロットルではなくクラッシュすることが知られています。この問題はその後修正されましたが、AdataはPro版でInnoGritのIG5666コントローラに切り替えました。これは、TeamGroupが超高速コンシューマー向けSSD T-Force Z54Aに採用しているものと同様のものです。
AdataはLegend 970 Proの価格をまだ発表していませんが、高速かつ大容量のストレージソリューションを求めるユーザーは、このSSDが市場に登場した際に注目しておくべきでしょう。願わくば、ラボに1台持ち込んでレビューを行い、前モデルや他の競合製品と直接比較できることを期待しています。
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ジョウィ・モラレスは、長年のテクノロジー業界での実務経験を持つテクノロジー愛好家です。2021年から複数のテクノロジー系出版物に寄稿しており、特にテクノロジー系ハードウェアとコンシューマーエレクトロニクスに興味を持っています。