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エプソン、Moverioスマートグラス向けAR SDKを発表

エプソンは、Moverioスマートグラスシリーズ向けにMoverio AR SDKをリリースしました。この新しいSDKは、開発者向けに高度な機能を提供し、仮想コンテンツとの新たなインタラクションを可能にします。Moverioスマートグラスシリーズは既にARコンテンツに対応していますが、これにより開発者はエプソンデバイスの機能を活用したアプリケーションをより簡単に開発できるようになります。

エプソンはMoverioスマートグラスのラインナップを拡張現実(AR)コンテンツ対応として設計しましたが、従来提供していたSDKでは真のARコンテンツサポートを提供できませんでした。Moverio SDKにはAndroid APIとUnityプラグインが含まれており、2Dアプリケーションはサポートしていましたが、空間認識型3Dコンテンツには対応していませんでした。新しいMoverio AR SDKは、以前のSDKの機能に加え、Moverioヘッドセット向けの3Dコンテンツの作成も可能になりました。

エプソンのプレスリリースには、エプソンアメリカの拡張現実ソリューション担当ソフトウェアマネージャー、 レオン・ラルー氏の声明が掲載されました「Moverio AR SDKにより、開発者は当社のMoverioスマートグラスプラットフォームを活用して、拡張現実アプリケーションを新たな領域へと導くことができます。この開発は、ARを主流へと押し上げるという当社の取り組みをさらに強化するものです。」

エプソンのMoverioヘッドセットには空間トラッキング用の3Dカメラは搭載されていませんが、CAD図面から空間位置を解釈するシステムを開発しました。ヘッドセットは、環境内の物体の2D画像と、同じ物体の3D CADファイルを比較することで、空間的な方向を決定します。エプソンによると、このCADベースのトラッキング技術は、複数の物体の同時検出をサポートし、ヘッドセットと物体の方向を失うことなく、動的かつ独立した動きもサポートします。このCADベースのトラッキングシステムは、物体の方向を決定するために、基準マーカーやQRコードなどの外部マーカーを必要としません。Moverio AR SDKは、3D平面上で複数の2D画像を追跡することもできます。

エプソンのMoverio AR SDKはまだ広く公開されていませんが、同社はベータテスターの応募を受け付けています。ベータテスターはSDKへの早期アクセスを提供し、エプソンの開発チームによるバグ修正に協力します。Moverio AR SDKの詳細、または早期アクセスへの登録については、エプソンのウェブサイトをご覧ください。

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