
画面を見続けることで疲れを感じる人には、紙という選択肢があります。Modos Techは、オープンソースのEインクディスプレイ「Modos Paper Monitor」のCrowd Supply先行発売を正式に発表しました。Modos Paperのディスプレイコントローラーで独自のEインクディスプレイを使用したいユーザー向けに、別途開発キットも付属しています。
このプロジェクトは、アレクサンダー・ソト氏の発案によるものです。彼は2021年2月から、標準的なディスプレイを日常的に長時間使用することで生じる目の疲れを解消するための旅を続けています。ライター、プログラマー、学生、医師、エンジニア、その他の専門家、そして健康上の問題や障害を持つ人々と話をしたところ、多くの人が彼と同じ問題を抱えていることに気付きました。
Modos Tech ペーパーモニターのコア仕様
- パネルタイプ: モノクロ E-Ink (オプションでフルカラーパネルも利用可能)
- リフレッシュレート: 60 Hz
- 画面サイズ:13.3インチ
- 画面解像度:1600 x 1200
- ディスプレイ入力: DVI over Micro HDMI、USB Type-C DisplayPort Alt-Mode
多くの人にとって最も重要な点は、低レイテンシでしょう。Modosは「競合他社と比較して、一貫して120ミリ秒未満のレイテンシ、最大270ミリ秒のレイテンシ」を約束しており、これはかなり高速と言えるでしょう。
Modos Tech ペーパーモニターの表示モード
- 白黒バイナリ モード- フル 60 Hz のリフレッシュ レート、最も鮮明な画像、最速の応答時間ですが、グレースケールはありません。
- ベイヤー ディザリング モード- 中間のグレー トーンを多く使用できますが、テキストが少しギザギザになります。
- ブルーノイズディザモード— グレースケールはさらに改善されますが、テキストはよりギザギザになります。このモードはビデオ再生にも最適ですが、必ずしも最適とは言えません。
- 4階調グレースケールモード— 白黒と16階調グレースケールの両極端の理想的な妥協点とされています。Webブラウジングやタイピングなどに最適です。
- 16 レベル グレースケール モード- これは実際には、ページの動きに応じて 16 レベル グレースケールとバイナリ モードを自動的に切り替える「ハイブリッド モード」です。
Modos Paper Monitor は非常に興味深い製品ですが、発売時期や価格についてはまだ確かな情報が待たれます。E-Inkモニターは実際にはかなり高価になることもあり、DasungのPaperlike 253Uは25.3インチモニターでありながら1,698ドルという価格設定になっています。
いずれにせよ、興味のある方はModos Paper MonitorのCrowd Supplyページに情報をご登録いただくと、今後のアップデート情報を受け取ることができます。目の疲れを軽減したい方にとって、これは確かに便利なツールになりそうですが、サイズが小さいため、デスクトップPCに適したディスプレイというよりは、ノートパソコンの相棒といった感じでしょうか。
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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。