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MinecraftサーバーへのDDoS攻撃はCloudflareが観測した史上最大規模

Cloudflareは最近公開した2022年第3四半期のDDoS脅威に関するレポートで、同四半期で最も強力な攻撃がMinecraftゲームサーバーを標的としていたことを明らかにしました。ある個人または組織が、Miraiボットネットの亜種を介して、人気のMMORPG「Wynncraft」Minecraftサーバーを標的として2.5TbpsのDDoS攻撃を仕掛けました。

Cloudflareは、マルチテラビット攻撃がより頻繁に発生しており、同社の自動コンテンツ保護およびDDoS緩和サービスは第3四半期に1Tbpsを超える攻撃を複数回対応したと述べている。 

CloudflareのDDoS統計

(画像提供:Cloudflare)

Cloudflareによると、Wynncraftサーバーへの攻撃は複数のベクトルから行われ、UDPおよびTCPデータパケットフラッド攻撃で構成されていました。強力なDDoS攻撃の際にMinecraftに夢中になっていたゲーマーにとって幸運なことに、Cloudflareのシステムは攻撃をフィルタリングし、意図された影響をすべて無効化しました。

このレポートでは、前四半期の主要なDDoS攻撃の傾向もいくつか取り上げられています。台湾と日本のサイトや機関への攻撃の急増など、一部の攻撃は明らかに政治的な意味合いを帯びていました。(ちなみに、中国は第3四半期にナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことに激怒しており、北朝鮮は日本を攻撃するのを好んでいます。)

朗報としては、身代金攻撃(DDoS攻撃の規模縮小と引き換えに料金を請求する攻撃)は減少傾向にあるようですが、9月には急増しました。これは、攻撃者が通常要求する身代金である暗号通貨の価値が下落していることと関係がある可能性があります。 

CloudflareのDDoS統計

(画像提供:Cloudflare)

DDoS攻撃の発信元国上位の国別チャートも興味深い。中国は、政府によるインターネットへの強硬な統制にもかかわらず(あるいはそのせいで?)、明らかにトップに立っている。Cloudflareの投稿によると、「中国登録IPアドレスからの攻撃トラフィックは、前年比29%増、前四半期比19%増」となっている。

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