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Googleがユーザーに代わってPCを操作するAIエージェントを開発中と報道
人工知能
(画像クレジット:Shutterstock)

Googleは、ウェブブラウザを乗っ取って様々なタスクを実行するAIの開発に取り組んでいると報じられています。また、ブラウザを超えてコンピュータを制御するエージェントの開発にも取り組んでいます。ロイター通信によると、このAIツールはブラウザ上で「Project Jarvis」として提供され、Gemini LLMの次期リリースでリリースされる予定です。このようなシステムを開発しているのはGoogleだけではありません。OpenAIも、ブラウザ内で自律的にウェブを巡回するコンピュータ利用エージェント(CUA)の開発に取り組んでいると報じられています。

ブラウザベースのAIは、ユーザーによるオンラインリサーチをより容易にします。AIツールがユーザーデータを読み取るためにAPIを開発したり、画面録画したりする必要がなくなるからです。ブラウザ内で直接コマンドを入力するだけで、フォームへの入力やボタンのクリックなど、必要な作業はすべて自動的に実行されます。AIが実行するタスクの例としては、関連するウェブページを開く、検索データを読みやすい表にまとめる、商品を購入する、航空券を予約するなどが挙げられます。

ブラウザを超えてコンピュータを制御する

Google AIのブラウザベースの意図が報じられていることに加え、AnthropicとGoogleがこのツールをブラウザ制御の域を超え、次のレベルへと進化させたいと考えているという噂もあります。両社は、ユーザーに代わってコンピューターを制御するエージェントの開発に関心を示していると報じられています。ユーザーがコンピューターに指示(仕事用アプリをすべて開いて画面上に並べるなど)を与えると、エージェントがユーザーに代わってシステムと対話します。

しかし、ブラウザベースのProject Jarvisでさえ、プライバシーとセキュリティの問題を引き起こす可能性が高く、おそらくMicrosoftの物議を醸したRecall機能と同じくらい深刻な問題となるでしょう。結局のところ、メール、仕事のファイル、さらには銀行口座の詳細など、多くの機密データがウェブブラウザ経由でアクセスできるのですから、GoogleはProject Jarvisとその将来の開発において、ユーザーの個人情報に不必要にアクセスしないよう、安全策を講じる必要があります。

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ジョウィ・モラレスは、長年のテクノロジー業界での実務経験を持つテクノロジー愛好家です。2021年から複数のテクノロジー系出版物に寄稿しており、特にテクノロジー系ハードウェアとコンシューマーエレクトロニクスに興味を持っています。