
Raspberry Piを使って植物関連の指標を監視するのは目新しいことではありません。私たち自身も、Raspberry Pi Pico Wを使って、植物がTelegram経由で私たちにメッセージを送信できるプラットフォームを構築しました。今日は、Redpepperが制作・公開した「Audrey III」をご紹介します。これは、Raspberry Piで動く植物が話すというアイデアを新たなレベルへと引き上げたものです。Audrey IIIは、トマトの植物と言葉でコミュニケーションできる、完全にインタラクティブな体験を提供します。
Audrey IIIは、トマトの苗に取り付けられた単なる音声アシスタントではなく、様々なセンサーを介して苗の環境と接続されている点に注目すべきです。Audrey IIIは、光量、土壌の栄養含有量、湿度など、センサーデータに基づいて正確な情報をリアルタイムで提供します。
このセンサーデータはローカルに保存されるため、Audrey III はいわばメモリのような役割を果たします。ファイルが破損していない限り、Audrey III はこのデータにアクセスし、様々なデータポイントを遡及的に分析し、洞察力に富んだ情報を提供できます。例えば、植物への水やり頻度や土壌の栄養レベルが時間の経過とともに変化したかどうかなどを調べることができます。
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RedpepperはAudrey IIIにRaspberry Pi 4を使用していますが、最新のRaspberry Pi 5で再現すれば、パフォーマンスが著しく向上します。GPIO経由で、土壌の乾燥を検知する湿度センサーや、日中を通して植物に十分な日光が当たっているかを確認する光検出モジュールなどのコンポーネントにPiが接続されています。さらに、ぎょろっとした目玉が2つ追加され、個性的な仕上がりになっています。
このプロジェクトは、様々な点でAIを活用しています。音声テキスト変換技術を用いてユーザーからの入力(理想的には質問形式)を受け取ります。リクエストはOpen AIによって処理され、音声合成機能を使ってスピーカーから再生可能な応答が生成されます。Redpepperによると、最終的には自分の健康状態を理解しているように見える、話すトマトの木が誕生するそうです。
この Raspberry Pi プロジェクトを詳しく知りたい場合は、Redpepper の公式 Web サイトで確認し、YouTube で実際に動作している様子をご覧いただけます。
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アッシュ・ヒルは、Tom's Hardwareの寄稿ライターです。趣味の電子工作、3Dプリント、PCの分野で豊富な経験を有しています。彼女は今月のRaspberry PiプロジェクトやRaspberry Piに関する日々のレポートの大部分を担当し、あらゆるテクノロジー製品のお得なクーポンやセール情報も探しています。