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元インテルCEOパット・ゲルシンガー氏はNVIDIAの株を買い増し、DeepSeekに対する市場の反応は間違っていると語る
インテル
(画像提供:Intel)

中国に拠点を置くスタートアップ企業DeepSeekは先週、OpenAIのモデルに比べて学習と運用コストが20~50倍も安いAIアシスタントを発表しました。これは、AIの台頭を背景に上昇していたテクノロジー株の大規模な売りを引き起こしました。投資家がNVIDIAのプロセッサ需要の減少を予想したことで、同社の時価総額は6,000億ドル近く下落しました。しかし、元インテルCEOのパット・ゲルシンガー氏は、演算性能だけでは決して十分ではなく、巨大テクノロジー企業からのプロセッサに対する高い需要は今後も続くと主張しています。

ゲルシンガー氏のLinkedInへの投稿によると、DeepSeekの画期的な進歩に対する反応は、50年にわたるコンピューティングの歴史から得られた3つの重要な教訓を見落としているという。第一に、コンピューティングリソースのコストを下げることは市場を拡大させるものであり、縮小させるものではない。PCやモバイルデバイスといった安価なテクノロジーが爆発的な成長を促したように、AIをより手頃な価格にすることで、AIはより多くのアプリケーションに統合され、より広範な導入を促すだろう。

「市場の反応は間違っている。AIのコストが下がれば市場は拡大するだろう」とゲルシンガー氏は書いている。「私は現在、NVIDIAとAI株の買い手であり、株価下落の恩恵を受けられて嬉しい」

市場の反応は間違っている

元インテルCEOパット・ゲルシンガー

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。