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ファーウェイ、メディアテックを特許侵害で提訴
メディアテック
(画像クレジット:Shutterstock)

日経新聞の報道によると、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)は、メディアテック(MediaTek)を特許侵害の疑いで提訴した。中国の裁判所に提起されたこの訴訟は、ライセンス料やロイヤリティの徴収による収益増加を狙うファーウェイの施策の一つとみられている。メディアテックはファーウェイからの提訴を認めたものの、申し立ての内容や対象となる特許については明らかにしていない。 

MediaTekは、スマートフォンやその他の民生用電子機器向けアプリケーションプロセッサの世界最大手サプライヤーの一つです。実際、同社はかつてHuaweiのスマートフォン向けシステムオンチップ(SoC)を供給していました。MediaTekの顧客には、Amazon、Samsung、Oppo、Sony、Vivo、Xiaomiといった大手家電ブランドが含まれます。MediaTekの顧客の多くは中国に拠点を置いているか、中国でデバイスを製造しているため、天下における同社のプロセッサの販売禁止は、MediaTekの事業全体にとって壊滅的な打撃となるでしょう。Huaweiが求める損害賠償額を含む訴訟の詳細は公表されていません。

メディアテックは台湾証券取引所への提出書類でこの訴訟を認め、同社に大きな影響はないと述べたが、それ以上のコメントは控えた。  

2022年、ファーウェイは特許使用料として5億6000万ドルを獲得しました。現在、Amazon、Samsung、Oppoを含む約200社が同社の技術の使用料を支払っています。 

ファーウェイがロイヤルティ回収のために訴訟に訴えるのは珍しいことではありません。同社は2014年にT-Mobile、2016年にSamsung、2020年にVerizonをモバイル接続特許をめぐって提訴しました。さらに最近では、2022年にWi-Fi 6およびWi-Fi 5の特許をめぐってAmazonとNetgearを提訴しました。また、同年にはシトロエン、フィアット、プジョー、オペルなどの自動車における特許使用料の回収を目的として、ステランティスを提訴しました。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。