Googleは今週初め、Gmail、YouTubeなどのサービスにログインする際にChromeを使うと自動的にログインさせてしまうとして、激しい批判を浴びました。以前のバージョンではこのようなことは起きませんでしたが、9月初旬にリリースされたChrome 69で、Googleはこの動作をひそかに変更しました。そして今回、批判への対応として、すべてのChromeユーザーにとって変更がより明確になり、より分かりやすくなりました。
GoogleはChrome 69に関する資料の中で、この変更について一切触れていません。この最新リリースはブラウザ10周年を記念したもので、新しいデザインの公開や様々なパフォーマンス改善の宣伝の合間に、この変更について議論する機会は十分にあったはずです。しかし、Googleは変更が発覚した後に初めて、その理由を説明しました。ブログ投稿で次のように述べています。
新しいUIでは、ユーザーがどのGoogleアカウントにログインしているかを思い出すことができます。重要なのは、これにより、1台のデバイス(例えば、家族のパソコン)を共有しているユーザーをより適切にサポートできるようになることです。長年にわたり、共有デバイスをご利用のユーザーから、Chromeのログイン状態について混乱しているというフィードバックをいただいてきました。今回のUIの変更により、ユーザーが誤って検索を実行したり、別のユーザーの同期アカウントに保存されている可能性のあるウェブサイトにアクセスしたりするのを防ぐことができると考えています。
この決定に対する批判が始まって間もなく、GoogleはChromeのプライバシーポリシーをこの変更に合わせて更新すると発表し、今回、状況を明確にするための計画を明らかにしました。まず、Chromeの設定にこの驚くべき機能を無効にするオプションを追加すること、そしてブラウザのユーザーインターフェースを変更し、Chromeにログインしているからといって同期機能が有効になっているわけではないことを明確にすることです。
同社は、Google認証CookieがCookieを削除した後も保持されるという別の問題にも対応するとしている。同社は、これは「Cookieを削除した後もログイン状態を維持できるようにする」ための措置だと説明している。しかし、これはそもそもCookieを削除するという目的に反する。そこで同社は、Google認証Cookieを削除し、ユーザーが本来のログアウト状態に戻るようにする計画だ。
Googleによると、これらの変更は10月中旬にリリースされるChrome 70で導入される予定だ。このリリースのハイライトは、Shape Detection APIの追加、Web Authentication APIの改善、そしてバックエンドの様々な改善だった。
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