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サムスン、512GB CXLメモリエクスパンダー2.0を発表

サムスンが約1年前、業界初となるCompute Express Link(CXL)メモリエクスパンダーを正式に発表した際、同社はこれを主に、広く普及していない実験用マシンを対象とした概念実証製品と位置付けていました。今週、同社は512GBのDDR5 SDRAMを搭載し、CPUに最大16TBのメモリを追加できるCXLメモリエクスパンダー2.0を発表しました。

SamsungのMemory Expander 2.0は、CXL.memプロトコルとPCIe 5.0インターフェースをサポートする同社独自のコントローラをベースにしています。一方、同社のオリジナルMemory Expanderは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)コントローラをベースにしており、128GBのメモリを搭載していました。どちらのMemory ExpanderもEDSFF(E3.S)フォームファクタで提供され、サーバー向けに設計されています。

サムスン

(画像提供:サムスン)

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(画像提供:サムスン)

サムスンは、2022年第3四半期にMemory Expander 2.0のサンプル出荷を開始する予定です。製品の商用出荷は、AMDのGenoaおよびIntelのSapphire Rapidsベースのマシンが利用可能になった後日予定されています。

サムスン電子のメモリグローバルセールス&マーケティング担当副社長であり、CXLコンソーシアムのディレクターを務めるパク・チョルミン氏は、「CXL DRAMは、ソフトウェア定義メモリ(SDM)を含む次世代メモリアーキテクチャにおける採用を積極的に拡大しており、人工知能(AI)とビッグデータサービスを大幅に進化させることで、将来のコンピューティング構造にとって重要な転換点となるでしょう。サムスンは、CXLメモリソリューションの開発と標準化に向けて業界全体と協力し、より強固なエコシステムを育成していきます」と述べています。

Samsungはまだ価格の詳細を明らかにしていませんが、これらの製品が安くなることは間違いないでしょう。標準的なDDR5メモリは32GB DIMMあたり200ドル以上から始まり、512GBでは3,200ドルになります。Memory Expander 2.0の追加ハードウェアと特殊性を考えると、ほぼ間違いなくそれ以上の値段になるでしょう。価格がいくらになるかはまだ分かりません。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。