MediaTekは本日、 CESにてAndroid TV対応4Kテレビ向けのSoC「MT5595」を発表しました。MediaTekの発表によると、ソニーはAndroid TVにこのチップを搭載する初のテレビメーカーとなります。これにより、ソニーのテレビではGoogle Playストアやその他のメディアアプリから番組をストリーミングしたり、ゲームをインストールしてプレイしたりできるようになります。
MediaTekの社長である謝清江氏は、「ソニーと共に新しいAndroid TVデバイスを発表できることを大変誇りに思います。ソニーのAndroid TVの体験は、将来のスマートテレビの標準となるでしょう。強力なパートナーであるソニーと共に、人々のテレビ視聴方法を変えることができるのは、MediaTekにとって非常に重要な出来事です」と述べています。
ソニーは以前、自社のスマートテレビにGoogle TVソフトウェアを採用するためにGoogleと提携していましたが、残念ながら両社にとってGoogle TVはあまり普及しませんでした。使いにくいインターフェース、フルキーボードでの操作、Google TVを動作させるために必要な機器の高コストなど、Google TVには多くの問題点がありました。
それ以来、Android TVは使いやすさにおいて大きく進化し、Googleは音声検索機能も追加しました。今では映画を検索するのにフルキーボードは必要ありません。
スマートTVソフトウェアの動作に必要なチップやその他のコンポーネントも価格が下がっています。ソニーは現在、MediaTekと提携し、Google TVだけでなく、60フレーム/秒の4Kコンテンツにも対応するために必要なチップを提供しています。MediaTekのチップは通常、同等の性能レベルの競合他社のチップよりも手頃な価格であるため、これもソニーにとってのもう一つの強みとなっています。
「CESにて、ソニーの新しいAndroid TVを発表できることを大変嬉しく思います。ソニーは、最高の画質と豊富な機能、そして使いやすさを兼ね備えた最高のテレビ体験をユーザーに提供することに尽力しています」と、ソニービジュアルプロダクツ株式会社 代表取締役社長 今村 昌志氏は述べています。「MediaTekは、クロスプラットフォームの相乗効果において長年の実績があり、ホームエンターテインメント業界におけるイノベーションの推進において、当社を支援する態勢が整っています。MediaTekの最先端TV用SoCを活用することで、両社は市場におけるテレビ体験の新たなレベルをリードしていくことができます。」
MT5595 は、今年のスマートフォンやタブレットに搭載される最高級のチップではありません。これらのスマートフォンやタブレットは、最終的に big.LITTLE 構成の Cortex A53 や Cortex A57 などのチップを使用して ARMv8 アーキテクチャに移行するからです。しかし、Lollipop ベースの Android TV ソフトウェアのインターフェースを実行するには十分な性能を備えているはずです。
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このチップはbig.LITTLE設計を採用しており、4つのコアを搭載しています。そのうち2つはCortex A7、残りの2つはCortex A17です。Cortex A17はARMが設計した新しいコアで、老朽化したCortex A15の後継となるものです。Cortex A17は、同じクロック速度でCortex A15よりも約15%高速化されると同時に、消費電力も低減されます。
MT5595 SoC をベースにしたソニーの Android TV が CES で発表される予定です。
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ルシアン・アルマスは、Tom's Hardware USの寄稿ライターです。ソフトウェア関連のニュースやプライバシーとセキュリティに関する問題を取り上げています。