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Elliptic Labsの超音波タッチレスジェスチャーコントロールが出荷開始

Elliptic Labsを最後に目にしたのは2015年初頭で、超音波信号を用いた印象的なデバイスジェスチャーコントロールを目にしました。今週のMobile World Congressで、同社がこの製品を正式に出荷開始したことが明らかになりました。担当者によると、この夏後半から初秋にかけてスマートフォンに搭載される予定とのことです。

話し合いの中で聞いたいくつかの手がかりをまとめると、次の iPhone (おそらく iPhone 7) にこの製品が搭載される可能性が非常に高いようです。 

この技術がどのように機能するかについて、CES 2015 の Matt Humrick 氏の記事から抜粋した注意事項をいくつか紹介します。

このタッチレス技術では、手の動きと画面からの距離を検出するために、少なくとも3つのマイクと1つのトランスデューサーが必要です。動画のデモユニットは、前面の両隅に4つのマイク、画面の上下に2つのトランスデューサーを配置することで、ジェスチャー認識と精度を向上させています。センサーからの信号は、オンボードSoCのDSP(デジタル信号プロセッサ)に送られ、追加のチップを必要とせずにデータを解釈します。Elliptic Labsは、OEMメーカーが統合するためのDSPドライバとジェスチャーソフトウェアに加え、開発者向けのSDKを提供しています。

その他の詳細と変更点: まず、同社の製品開発担当副社長である Guenael Strutt 氏は、実装に応じて最大 15 フィートの距離からジェスチャーを感知できると述べています。

また、同社は将来に向けて詳細なハンドトラッキングを検討していますが、現時点では実装がやや簡略化されています。例えば、私が見たデモのほとんどは、スワイプやより細かい操作ではなく、ただの「空中」タップでした。シンプルなものではありますが、あるデモでは、最初は写真などの壁紙しか表示されていませんでしたが、手を画面に近づけると通常のアプリアイコンが表示され始め、手を近づけるほど鮮明になっていきました。また、別のデモでは、画面が完全に空白でしたが、手を近づけると目覚まし時計が表示されました。 

この技術はスマートフォンやタブレットだけに限りません。IoT(モノのインターネット)ハードウェアを搭載したあらゆるガジェット(ランプ、スピーカーなど)で、このソフトウェアを使ってジェスチャー操作が可能になります。「DSPがC言語のコードに対応していれば、実現可能です」とストラット氏は言います。

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フリッツ・ネルソンはTom's Hardware USの編集長です。