26
UALink コンソーシアム、Nvidia の NVLink との競合に備える — AMD と Intel が主導するグループが貢献者への扉を開く…
グーグル
(画像提供:Google)

Ultra Accelerator Link (UALink) コンソーシアムが正式に法人化され、法人格を取得しました。コンソーシアムは、AIデータセンター内のサーバー間における高速・低遅延通信の新たな標準規格の策定を目指しており、AMD、Intel、Meta、Hewlett-Packard Enterprise、Amazon Web Services (AWS)、Astera Labs、Cisco、Google、Microsoft が理事に名を連ねています。また、新たな貢献メンバーも募集しています。

UALinkは、多くのAIアクセラレータのスケールアップ接続における業界のオープンスタンダードを目指しており、Nvidia独自のNVLinkの競合相手となることを目指しています。NVLinkは、サーバーまたはサーバーポッドにおけるGPU間通信のためのNvidiaのソリューションであり、より高度なスケーリングを実現するために、実質的にNvidiaが所有する通信技術であるInfinibandを使用しています。Infinibandは、Nvidiaの優位性に対抗するためにオープンスタンダードを策定している、テクノロジー大手の主要コンソーシアムであるUltra Ethernetの新興勢力によって脅かされています。

UALinkコンソーシアムのプレジデント、ウィリー・ネルソン氏も、新たな企業や団体の参加を歓迎しています。「AIワークロード向けのオープンで高性能なアクセラレータ相互接続を確立するという私たちの使命にご関心のある企業は、コントリビューターメンバーとしてご参加ください。」

UALink規格は2025年第1四半期にUltra Ethernetバージョン1のリリースと同時にリリースされる予定で、AMDは先日、業界初のUltra Ethernet対応400GbEカードを発表しました。UALinkとUltra Ethernetはどちらも、NVIDIAの座を奪おうとする業界の大手企業によって構成されており、幅広いサポート体制のおかげで、AIデータセンター分野におけるオープンスタンダードとして成功することはほぼ確実です。「UALinkに参画する企業が、オープンで高性能かつスケーラブルなアクセラレータファブリックの構築に取り組んでいることは、AIの未来にとって極めて重要です」と、AMDのデータセンターソリューショングループ担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるフォレスト・ノロッド氏は述べています。

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。

サニー・グリムはTom's Hardwareの寄稿ライターです。2017年からコンピューターの組み立てと分解に携わり、Tom'sの常駐若手ライターとして活躍しています。APUからRGBまで、サニーは最新のテクノロジーニュースを網羅しています。