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Raspberry Pi 5 パッチは NUMA エミュレーションによりパフォーマンスを最大 18% 向上 — Geekbench テストではシングル コアとマルチ コアの両方でパフォーマンスの向上が明らかに…
Raspberry Pi 5 4GBと8GBの比較
(画像提供:Tom's Hardware)

Raspberry PiのGPU開発で最もよく知られているフリーソフトウェアコンサルティング会社Igaliaは、ARM64デバイス向けのNUMA(Non-Uniform Memory Access)エミュレーションを研究していることを明らかにしました。この研究により、Raspberry Pi 5の潜在的かつ大幅なパフォーマンス向上が期待されており、LinuxカーネルメーリングリストでTvrtko Ursulin氏からのメッセージを通じて議論されています。

パッチの詳細はメーリングリストに投稿されており、約100行の長さのようです。しかし、この100行はRaspberry Pi 5をはじめとする多くのARM64デバイスに大きな影響を与える可能性があります。 

投稿によると、「このシリーズは非常にシンプルなNUMAエミュレーション実装を追加し、arm64プラットフォームで選択できるようにします。」
これにより、シングルコアパフォーマンスが6%、マルチコアパフォーマンスが約18%向上します。これらの数値はGeekbench 6のテスト実行によって測定されました。

Ursulin 氏は、もう少し詳しく説明しています。「[...] 物理 RAM をチャンクに分割し、インターリーブなどの割り当てポリシーを利用することで、BCM2721 メモリ コントローラは物理メモリ チップ構成における並列処理をより有効に活用できるようになります。」

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パッチでは、「コードは非常にシンプルで、新しい機能は、新しい NUMA_EMULATION Kconfig オプションを使用して有効にし、実行時には既存の (他のプラットフォームと共有される) numa=fake=<N> カーネル ブート引数を使用して有効にすることができます」と主張しています。

これを調査し、Igalia の結果を再現できるかどうかを確認します。

レス・パウンダーは、トムズ・ハードウェアのアソシエイトエディターです。クリエイティブテクノロジストとして、7年間にわたり、老若男女を問わず、教育と啓発のためのプロジェクトを手がけてきました。Raspberry Pi Foundationと協力し、教師向けトレーニングプログラム「Picademy」の執筆・提供にも携わっています。