ロイター通信は、事情に詳しい2人の関係筋を引用し、クアルコムがインテルの設計事業、特にPCクライアント部門の一部を買収し、製品ラインナップを拡大する可能性を検討していると報じた。正式な協議はまだ行われていないものの、報道によると、インテルはPC部門の業績低下など財務上の課題を理由に、事業部門の売却を検討しているという。
Qualcommは長年、SnapdragonプロセッサでPC事業に参入してきましたが、2017年から2020年にかけての常時接続PCへの取り組みは失敗に終わりました。Nuvia(元Appleエンジニア)が設計した汎用コアを搭載したSnapdragon Xプロセッサでは、最終的に数十件のデザインウィンを獲得しました。理論上は、Qualcommは巨大なPC市場において有望な競合相手と言えるでしょう。
インテルの広報担当者によると、クアルコムはインテルに対し正式な契約を申し入れていないという。ロイター通信の取材に対し、広報担当者はPC事業への同社のコミットメントを改めて強調した。これは驚くべきことではない。というのも、インテルのPC部門は第2四半期だけで74億ドルの売上高(前年同期比9%増)、24億ドルの営業利益を上げたからだ。PC市場が縮小している中で、インテルが高収益のクライアントPC部門をすぐに売却するとは考えにくい。
ロイター通信によると、インテルの取締役会は、より広範なキャッシュフロー削減策の一環として、FPGA部門であるアルテラの売却も含め、更なるコスト削減策を検討する予定だ。アルテラまたはモバイルアイの一部売却は、インテルがここ数四半期に進めてきた非中核資産の売却と一致するだろう。
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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。