欧州ハードウェア協会(EHA)の調査によると、ハードウェア愛好家の60%がIntel CPUよりもAMD CPUを好むことが分かりました。これは、2018年と2017年のそれぞれ50%と40%と比較して大幅に増加しています。これらの調査結果は、市場で見られる状況、つまり需要の高さとAmazonなどの小売店でAMD CPUが売れ筋となっていることによるAMD CPUの供給不足と相関しています。
EHAは、この関心の高まりはAMDのRyzen 3000シリーズの発売に関連していると考えています。これは明確な答えのように思えます。Ryzen 3000は確かにパフォーマンスを大幅に向上させており、12コアのRyzen 9 3900Xと16コアのRyzen 9 3950Xは、メインストリームプラットフォームで同クラスのCPUとしては初となるものです。すべてのマニアがこれらのCPUの購入を計画しているわけではないかもしれませんが(Ryzen 5 3600のような製品の方がはるかに手頃な価格です)、これはAMDの市場における認知度向上に間違いなく貢献しています。
この調査ではGPUの好みに関するデータも提供されており、AMDのパフォーマンスはそれほど目立ったものではないものの、今年初めの19%から23%に増加しています。さらに、AMD GPUを好むと回答したほぼ全員が、Intel CPUよりもAMD CPUを好むと回答しています。AMD CPUを購入する人はAMD GPUも購入する可能性が高い(そしてその逆も同様)ようですが、これはそれほど驚くべきことではありません。
EHAの報告は、ほぼ予想通り、愛好家層におけるAMDの優位性の高まりを示しています。AMDとIntelにとって愛好家層はほんの一握りの存在に過ぎませんが、それでもなお重要です。愛好家層はレビュー担当者であることが多く、さらに重要なのは、友人や家族が新しいPCの購入を検討する際に相談相手となるような存在であるということです。この少数のユーザー層を説得することで、AMDはより収益性の高いOEM PC、ラップトップ、サーバー市場において、若干の優位性を獲得できるでしょう。
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マシュー・コナッツァーは、Tom's Hardware USのフリーランスライターです。CPU、GPU、SSD、そしてコンピューター全般に関する記事を執筆しています。