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GeIL、初のNVMe「Shuttleシリーズ」でSSD事業に再参入

GeILは、低価格のコンシューマー向けSSDをいち早く市場に投入したメモリメーカーの一つです。同社は時折新製品をリリースしていますが、それは状況が好転した時に限られます。現在発生している史上最悪のNAND不足は、そうした状況とは無関係です。そのため、GeILが新しいコンシューマー向けSSDを準備していること(およびその他の兆候)は、回復が間近に迫っていることを示しています。

同社初となるこの新しいNVMe SSDは、Intel 600p(レビューはこちら)に搭載されているものと同様のSilicon Motion社製SM2260コントローラを採用しています。このコントローラを搭載した第一世代製品よりもパフォーマンスを向上させるため、GeILはMicron社製の最新の64層3D TLC(256Gビットダイ)を採用します。ダイ容量が小さいため、同容量サイズでの並列処理能力が向上し、より多くのダイへの同時読み書きが可能になります。

SMI SM2260は極端な温度変化に耐えられることでは知られていませんが、長時間のワークロードやシステム冷却の不足により、コントローラーがサーマルスロットルに達する可能性があります。この状況に対処するため、GeILはデスクトップ向けに設計された高性能クーラーを採用しました。このクーラーは、2つのPCIeコネクタの間にある悪名高いM.2スロットにビデオカードを挿入した状態でもドライブを使用できるほど小型です。

GeILはパフォーマンスの詳細について曖昧な発言をしていますが、ShuttleシリーズのM.2 SSDはシーケンシャルリードが最大2,000MB/秒、シーケンシャルライトが最大1,000MB/秒に達することが分かっています。このシリーズは今年後半にアジアのSSD市場に参入する可能性があります。現時点では、GeILは競争が激しい北米市場への投入は計画していません。

NAND不況からの脱却は、過去1年間フラッシュメモリの大量供給に恵まれなかった企業から、次々と新しいSSDが投入されることを期待させる。製品マネージャーたちは、この忙しさを乗り切るため、次世代SSDを他社製品との差別化を図るため、刺激的な新製品名と新機能を準備してきた。ヒートシンクやLED照明など、メモリメーカーならではの目新しい仕掛けを備えたSSDが数多く登場すると予想されている。 

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