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アラン・ウェイク2はNVMe SSDを2.7GB/秒で圧倒する
Alan Wake 2 の SSD 帯域幅使用量をベンチマークした Compusemble の YouTube 動画のスクリーンキャプチャ。
Compusemble の YouTube 動画「Alan Wake 2」の SSD 帯域幅使用量ベンチマークのスクリーンショット。 (画像提供: Compusemble on YouTube)

『アラン ウェイク 2』は、2019年の『Control』やPCおよびPS2版『マックス・ペイン』シリーズ最初の2作品を手掛けたレメディ・エンターテインメントの最新作です。Compusembleによる下記ベンチマークテストで紹介されているように、『アラン ウェイク 2』はNVMeストレージの使用率が非常に高く、特にゲームの幻想的な「マインドパレス」シーンでは、最大2.74GB/秒のスループットを記録しました。

Control と同様に、Alan Wake 2 は最新のリアルタイム レイ トレーシング対応 GPU のテストとして悪名高い作品となっていますが、全面的にメッシュ シェーダーを必要とし、パス トレーシングのサポートを追加し、結果としてさらに高いレベルのリアリズムを目標とすることで、さらに進化しています。

Alan Wake 2の高忠実度アセットはストレージドライブに大きな負荷をかける可能性があり、テストに使用したGen 5 NVMeドライブは、幸いにも適切なサーマルスロットリングの範囲内には入っていないものの、常に最適温度の上限付近にありました。これは、シーン遷移時の読み取りスループットのピークが2.74GB/秒であることによる避けられない副作用です。また、このゲームはSSDに約1.6GB/秒のスループットで常に負荷をかけています。   

実のところ、『Alan Wake』はスムーズな体験のためにNVMe SSDを必要とする唯一のゲームではありません。DirectStorageやRTX I/Oタイトルも同様に、後付けではなく、当然のこととして次世代ストレージ上に構築されています。これらのテクノロジーを採用した最近の主要タイトルには、『Ratchet & Clank: Rift Apart』や『Portal Prelude RTX』などがあります。

NVMe非対応、特にSSD非対応のゲームでも、幸いなことにほとんどのゲームはSSDを必要としません。しかし、たとえゲームがSSD向けに最適化されていない場合でも、SSDを使用することで読み込み時間が大幅に短縮されます。

ゲームがDirectStorageに対応していて、SSDを必須としている場合は、そのアドバイスに従うのが賢明でしょう。以下に、YouTubeにアップロードされたShadowRomeo1784によるRift Apartのベンチマークテスト動画を埋め込みました。HDDがNVMe対応タイトルのゲーム体験をどれほど損なう可能性があるかを示しています。

いずれにせよ、NVMe SSDの適切な活用方法を探している方は、もう探す必要はありません!『ラチェット&クランク』と『アラン ウェイク 2』はどちらも、PCにおけるSSDゲーミングの時代が本格的に到来したことを示しています。PS5やXbox Series S/Xの登場状況から判断すると、こうしたタイトルは今後ますます普及していくでしょう。

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。