AMDは昨年、コンシューマー向けプラットフォームのストレージパフォーマンスを高速化するために設計されたStoreMiソフトウェアを大幅に改良しました。今週、同社はStoreMiスイートをさらに改良し、超ハイエンドワークステーションThreadripper Proのサポートと、SSDパーティションをキャッシュに使用できる機能を追加しました。
2018年に導入されたAMDのStoreMiは、プラットフォームのストレージパフォーマンスを向上させるためのAMDの手段であり、AppleのFusion DriveやIntelのOptane Memoryキャッシュへの対抗手段でした。AppleのFusion Driveと同様に(そしてIntelのキャッシュベースのアルゴリズムとは異なり)、AMDのStoreMiはかつてブロックベースのマイクロティアリングストレージソリューションであり、容量に関してはキャッシュよりも明らかに優位性がありましたが、AMDは信頼性に関してはこれが最適なソリューションではない可能性があると述べています。2020年第2四半期、AMDはStoreMiスイートを再導入し、基本的に、頻繁に使用されるデータをより高速なドライブにミラーリングするストレージキャッシュソフトウェアとして再発明しました。それ以来、同社はStoreMi V2ソフトウェアの改良に取り組んできました。
AMD StoreMiの最新バージョンは、WRX80マザーボード上のAMD Ryzen Threadripper Pro CPUで動作します。ハイブリッドストレージサブシステムは、通常大容量SSDを搭載し、さらに大容量のNASに接続される最高級のプロフェッショナルワークステーションではそれほど一般的ではありませんが、AMDがWRX80プラットフォーム搭載のRyzen Threadripper Proを販売開始したことで、StoreMiのサポートを追加することは理にかなっています。
StoreMiスイートのもう一つの改善点は、より広範囲なシステム向けに設計されています。このアップデートでは、SSDをキャッシュに利用できるようになります。例えば、システムに1TBのSSDが搭載されている場合、その容量の半分をOSと頻繁に使用するソフトウェアに使用し、残りの半分をデータのキャッシュに使用することができます。
AMDのStoreMi V2スイートは、同社のX570、B550、400、X399、TRX40、WRX80シリーズプラットフォームと互換性を持つようになりました。ソフトウェアはこちらからダウンロードできます。
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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。