AMDは7月にリリースされたAdrenalin Edition 19.7.2ドライバ以降、レイトレーシングコードをドライバに 組み込んでいたようです。しかし、コードは存在していたものの、有効化されていませんでした。
AMDがレイトレーシングに取り組んでいるのは当然のことです。NVIDIAは、専用のハードウェアレベルレイトレーシングを搭載した独自のRTXグラフィックスカードシリーズを展開しており、PascalグラフィックスカードではDirectXレイトレーシングも有効化されています。そして今週、次期Intel Xeグラフィックスカードにレイトレーシングが搭載されるという噂が飛び交い始めました。AMDでも同様で、特に近日発売予定のPlayStation 5(PS5)に関しても同様です。ちなみに、AMDのレイトレーシングに関する噂はこれが初めてではありません。
では、AMD ドライバーにすでにレイ トレーシング コードが含まれている場合、AMD グラフィック カードがレイ トレーシングを提供するのはいつになるのでしょうか。それはまだ分かりません。
NvidiaがRTX製品を1年以上市場に投入していることを考えると、AMDが競争力を高めるために、今後のGPUにRTXを組み込むのは理にかなっていると言えるでしょう。RX 5800グラフィックカードで導入されるとは考えにくいですが、新しいRDNA 2.0アーキテクチャを搭載した次世代AMD GPUが2020年に登場するという噂もあります。AMD Radeon RX 5700とRX 5700 XTが7月に発売されたばかりであることを考えると、RDNA 2.0ベースのカードが登場するのは2020年末以降になると予想されます。そのため、AMDのハードウェアレベルのレイトレーシング実装が見られるようになるまでには、しばらく時間がかかるかもしれません。
AMDが既存のGPUでDirectXレイトレーシングを有効にすることを期待できます。しかし、ハードウェアレベルでサポートされていないグラフィックカードでのレイトレーシングには、フレームレートの低下などの欠点があることが分かっているため、実現は難しいでしょう。
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