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Raspberry Pi搭載の「第三の目」が、視覚障害者がAIを使って世界をナビゲートするのを助けます

Raspberry Piを使ったプロジェクトの中には、世界に変化をもたらすために作られたものがいくつかありますが、この作品もまさにその一つです。メーカー兼開発者のMd. Khairul Alam氏は、視覚障害者の移動を支援するために、特殊なカメラシステムを搭載したメガネ型ウェアラブルヘッドセットを開発しました。Alam氏はこのプロジェクトを「盲人のための第三の目」と表現し、簡潔にまとめています。

このプロジェクトは、装着者の周囲の状況をAIに大きく依存しています。Xiao ESP32S3センサーモジュールをビデオ入力に使用し、各フレームをスキャンして周囲の状況を評価します。アラム氏によると、このプロジェクトの目標は、視覚障碍者が歩行時に第三者の助けを借りる必要が少なくなり、より自立した生活を送ることができるように支援することです。

ヘッドセットを装着している人がモジュールからの入力をどうやって受け取るのか疑問に思われるかもしれませんが、必要なのはシンプルなヘッドフォンだけです。Xiao ESP32S3 SenseモジュールはRaspberry Piに情報を送信し、Raspberry Piは見たものをテキストベースの説明として生成します。このテキストは音声に変換され、装着者のイヤピースから再生されます。

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ラズベリーパイ
(画像クレジット: Md. Khairul Alamhas)

アラム氏は開発プロセスの詳細な写真をいくつか公開しており、オリジナルのRaspberry Pi Model Bを使用しているようですが、最新のRaspberry Pi 5と同等のスペックであれば問題なく動作します。このRaspberry Piは、カメラセンサーとデジタルマイクを内蔵したXiao ESP32S3 Senseに接続されています。8MBのフラッシュメモリに加え、microSDカードスロットも備えています。Xiao ESP32S3は、ポケットサイズのバッテリーバンクから電源を供給できるRaspberry Piから電力を供給されます。

Alam氏は、このプロジェクトを自宅で再現したい方のために、ソースコードをすべて公開してくれました。彼はEdge Impulse Studioを使用して、物体検出とモデルのトレーニングを行いました。システムのセットアップ方法とモデルのトレーニング方法の詳細は、公式プロジェクトページでご覧いただけます。

この Raspberry Pi プロジェクトを詳しく知りたい場合は、Hackster で確認できます。

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