先週、MatroxがNVIDIAと提携し、ビデオウォール向けの新型グラフィックカードを開発すると報じましたが、当時は詳細がほとんど分かりませんでした。ところが、正式な発表はそれからわずか1週間後に行われ、同社はNVIDIA Quadro GPUを搭載したDシリーズグラフィックカードを発表しました。
これらのグラフィックカードの最大のセールスポイントは、1台あたり4Kディスプレイ4台を駆動できることです。DシリーズGPUを4枚搭載したシステムでは、最大16台の4Kディスプレイを60FPSで駆動できます。ただし、DisplayPort対応モデルでは、1台あたり5Kでさらに数ピクセル出力可能です。
Matrox は、QuadHead2Go アダプタの使用も選択できると指摘しており、完全な数値を得るには 16 個のアダプタが必要になるものの、16 個の出力を 64 個に分割して、16 台の 4K ユニットではなく 64 台の Full HD ディスプレイを駆動できることになります。
どちらの方法でも、計算すると合計 15,360 x 8,640 ピクセル、つまり HDMI バリアントの場合は 16K 解像度、DisplayPort カードを使用している場合は 20,480 x 12,800 ピクセルになります。
このグラフィックカードはPCI-Express 3.0 x16スロットに挿入され、消費電力はわずか47Wと非常に低く抑えられています。そのため、薄型のシングルスロットクーラーで済みます。メモリは4GBのGDDR5 DRAMを搭載していますが、GPUコア数やクロック速度に関する情報は提供されていません。いずれにせよ、この消費電力を考えると、これらのカードでできることは動画再生くらいでしょう。
「お客様がビジュアルプラットフォームを最適化するための新しい革新的な方法を絶えず求めている今、ビデオウォール技術にとって非常にエキサイティングな時代です」と、Matroxのビジネス開発マネージャー、ファドル・アル・バヤティ氏は述べています。「卓越した4K出力サポートを提供する、最高クラスのグラフィックス製品群を備えたMatroxの充実した製品ポートフォリオにより、OEMメーカーやシステムインテグレーターは、比類のないビデオキャプチャ、エンコード、デコード、そしてディスプレイサポートを備えた業界最先端のビデオウォールソリューションを提供できるようになります。」
Matrox のエンタープライズ顧客向けの D シリーズ ビデオウォール グラフィック カードの提供は、2020 年第 2 四半期初頭に予定されています。
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Niels BroekhuijsenはTom's Hardware USの寄稿ライターです。ケース、水冷システム、PCの組み立てレビューを担当しています。